毎年6月30日と大晦日の12月31日に行われる「大祓(おおはらえ)」は、宮中をはじめ全国の神社で古くから行われてきた大切な神事です。6月の「夏越の祓」は、神社の境内に設置された茅の輪(ちのわ)をくぐることで、お正月からの半年間に少しずつたまった罪やけがれを祓い清めることができるというもの。地域によっては、7月に行われるところもあります。1年の折り返しに「茅の輪」をくぐって、リセット&リスタート! 忙しくて時間が取れないという方には、強力な祓いの力が込められた金色に輝くお守りをご紹介します。
※トップ画像は、東京大神宮の茅の輪くぐり
「祓い」とは大掃除のようなもの
そもそも「祓(はら)い」とはなんでしょう。
「祓いに始まり、祓いに終わる」といわれる神道の世界。「祓い」と聞いて、神主さんが祝詞をあげる姿や、特別な力を持った人が「エ〜イ!」と霊を退散させるシーンを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、実際には年末の大掃除のようなものです。
ただし、大掃除をするのは家の中ではなく、私たちの心と身体です。清らかな空気をまとってこそ、フットワークも軽くなり、運気もアップします。
茅の輪が設置される神社があります。
縁結びで有名な「東京大神宮」(千代田区)では2025年6月25日(水)から茅の輪を設置。午後2時と4時の2回、神事が行われる予定です。また、「神田明神」(千代田区)、今年の干支である「蛇」と縁のある「蛇窪(へびくぼ)神社」(品川区)、「代々木八幡宮」(渋谷区)、蘇民将来の説話に登場するスサノオノミコトを祭神とする「赤坂氷川神社」(港区)、など、数多くの神社に茅の輪が設置され、神事が執り行われます。茅の輪が設置される期間は神社によって異なります。詳しくは各神社にお問い合わせください。