×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

テレビの制作現場などで出演者やスタッフに配られる「ロケ弁」は、近年はテレビなどでも触れられることも増え、その存在を耳にすることも多くなった。実は、「6月10日」はロケ弁の日。「ろ(6)けべんとう(10)」の語呂合わせが由来だ。2025年6月10日には、「第2回 ロケ弁大賞」の授賞式が東京・渋谷の「渋谷 ドリカムシアター」で行われた。大賞・金賞に加え、今年度からは各業界賞が設けられ、業界で愛される弁当の特色が見えた。各賞とそれぞれのお店の「ロケ弁」を実食した感想をお伝えする。

icon-gallery

制作現場を支えるロケ弁

映像やテレビ、出版や広告、イベントや舞台など、様々な制作の現場で、出演者やスタッフの胃袋を力強く支えるロケ弁。「ロケ弁大賞」を主催するのは、弁当配達や宅配デリバリーの総合サイト「くるめし弁当」を運営する『くるめし』(本社・東京都渋谷区)。同社執行役員の長澤雄さんはこの賞について次のように話す。

「ロケ弁がクリエイティブの現場でいかに大事にされ、愛されているかを伺うことがあります。一方でお弁当店の皆様からは、喜んで召し上がられているお客様の顔を直接は見たことがない、現場で愛されている実感があまりないとお聞きします。皆様のロケ弁に対する思いを目に見える形でお伝えするため、1年に1回スポットライトが当たる場を作りたい。それを発信することで、召し上がる方々にもっとロケ弁を楽しんでいただきたいと考え、昨年(2024年)よりこの日本ロケ弁大賞というアワードを開催しています」

ロケ弁の日は、『くるめし』によって、2022年に制定された。

「第2回 日本ロケ弁大賞」に選ばれたのは、ロケ弁愛用者の投票による295種類から、品評会を経て選ばれたお弁当たち。審査委員長に就任したのはCMディレクターの中島信也さん、審査委員として映画プロデューサーの紀伊宗之さん、テレビ番組リサーチャーの今井紳介さん、一般社団法人日本アド・コンテンツ制作協会(JAC)理事長の岩井健二さんが参加。また「TV」「広告・映像」「イベント・ライブ」の3つの業界で活躍する14人が審査員として各業界賞を選出した。

「第2回 ロケ弁大賞」授賞式

「映画作りはロケの期間がとても長く、ヘタなお弁当を連日出すと現場の雰囲気が悪くなるんです。今回食べさせていただいたお弁当は全部美味しくて、こういう弁当が順番に出てくるととてもいいなと思いました。映画業界も頑張って高い弁当が食べられるようにならなければと痛感しています」と、紀伊さんは現場でのロケ弁の重要性を説く。

番組作りの過程でデータ集めなどを行うリサーチャーで、表には出づらい場で活動する今井さんは「ロケ弁の先に、(番組を)作られている人がいるということを意識して、皆さんと一緒に楽しくお腹いっぱいになりながら審査をさせていただきました」とあいさつ。

岩井さんは「テレビCMの制作会社に入った40年前と比べると、ロケ弁は素晴らしく進化したと改めて実感しています。撮影現場はコミュニケーションの場にもなるので、ロケ弁の立ち位置は本当に大事です。これからもぜひ発展していただきたいと願うばかり」とロケ弁の変遷を振り返った。

次のページ
金賞は全部で9つのお弁当
icon-next-galary
1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

市村 幸妙
市村 幸妙

市村 幸妙

おとなの自動車保険

最新刊

2025年6月13日に発売される『おとなの週末』7月号の表紙を飾るのは、B’zの松本孝弘さんです。自…