香ばしいシュー生地ととろけるカスタードクリームがたっぷり詰まったシンプルながら、奥深いスイーツがシュークリームです。みんなが大好きなシュークリームをこれまで3000個以上、年間で200個以上食べる筋金入りのマニア、シュークリーマン飯塚のおすすめの逸品を紹介する連載「シュークリーマン飯塚のシュークリームハント」。今回は、近年急増中の「シュークリーム専門店」から、東京都内で注目されている3店舗を厳選しました。ケーキ屋さんやお菓子屋さんで販売されるものとは、ひと味もふた味も違います。
どれにしようか迷う時間も楽しい『choux lab(シューラボ)』 亀戸
東京・亀戸駅から徒歩5分、緑道公園沿いに佇む2024年6月にオープンしたシュークリーム専門店『choux lab(シューラボ)』は名前が示すとおり、まさにシュークリームの研究室。たくさんの種類があり、どれにしようか絶対に迷ってしまうのですが、そんな時間が楽しいお店です。
「シュークリーム(クッキー生地&カスタード)」(310円)「シュークリーム(シュー生地&カスタード)」(290円)
注文してからクリームを詰めてくれる人気の定番メニュー。バニラビーンズの入った香りのよい滑らかなクリームが隙間なく、たっぷり詰まっています。シュークリーム自体も大きめでボリュームがすごい。なのに、クリームの甘さがほどよくて、最後までくどくなく、するっと食べられてしまいます。まさに「飲めるシュークリーム」です。
この専門店の最大の特徴は、なんと「シュー皮」と「クリーム」をお好みで選べること。シュー皮は「シュー生地」「クッキー生地」「サブレ生地」、クリームは「カスタード」「抹茶」「生クリーム」から選べます。自分の好きな組み合わせを見つけ出してリピートするもよし、毎回違う組み合わせにするもよし、迷って選んで自分のお好みを発見できたときの喜びは、例えようがありません。私の定番シュークリームのおすすめは「クッキー生地×カスタード」の組合せでした。店主さんいわく、「どんどん迷って選んでほしい」。何度訪れても、楽しいお店です。
定番シュークリームだけでも迷ってしまうこと必須ですが、さらに迷ってしまうのが期間限定でラインナップされるデコレーションシュー。1週間もしくは数日おきにメニューが変わり、常に4〜5種類は並んでいるそう。取材当時は5種類並んでいました。
「ピーチメルバ」(420円)は、アイスデザートの「ピーチメルバ」をイメージしたシュークリーム。クッキー生地、バニラ風味のシャンティクリーム、ラズベリーのフリーズドライ、桃のムースと桃のソースをセンターに、下部にカスタード。刺さっているのはラズベリーソースです。
「キャラメルバニラ」(390円)は、暑い時期でもキャラメルを楽しめるように開発されたそう。生地はサブレ生地、たっぷりのキャラメルクリーム、センターにバニラムース、下部にはカスタード。デコレーションにはカソナードを使ったクランブル。
「カスタードとシャンティ」(360円)は、生クリームも食べられちゃう欲張り仕様になっています。クッキー生地、シャンティ(バニラ風味の生クリーム)、特製カスタードのダブルクリームタイプ。
「栗のシュークリーム」(390円)は、毎日早々に売り切れてしまう人気シューです。クッキー生地、めちゃくちゃ栗!なマロンクリーム、下部にチョコサブレが1枚まるごと。
「栗とカシス」(410円)には、人気の栗のシュークリームにカシスソースが刺さっています。栗のもったりした甘さを、カシスの甘酸っぱさがビシッと引き締めている組合せ。
店主さんが楽しんで作っているのが伝わってきます。どんどんおいしいアイデアが閃いてきちゃうのでしょうね。どれも美味しそうで、私も悩みに悩んで、結局、7個も食べてしまいました。
その中でも、私のおすすめは「栗とカシス」。初めての組合せでしたが、栗のもったり感とカシスソースの甘酸っぱさがピッタリで、口の中いっぱいに秋を感じられました。
【店舗情報】
店名:『choux lab(シューラボ)』
住所:東京都江東区亀戸6-19-8 CSKビル 1F
定休日: 月・火
営業時間:10時~18時
イートイン:不可(テイクアウトのみ)
交通:JR総武本線亀戸駅から徒歩5分