旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ヘルシー
正解:モリンガ
難易度:★★★★★
ポリフェノールたっぷり
モリンガとは、ワサビノキ科に属する植物で、原産地はインド北西部のヒマラヤ山麓とされています。古代インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では「奇跡の木」や「生命の木」とも呼ばれてきました。
根にはわさびのような辛味があるため、日本では「ワサビノキ」とも呼ばれています。
熱帯・亜熱帯地域で育つ植物で、日本では沖縄や九州南部などの温暖な地域で栽培されています。発芽には25℃前後の気温が必要とされるため、春から初夏にかけて種まきが行われ、夏から秋にかけて収穫されるのが一般的です。
モリンガといえば、まず思い浮かぶのがモリンガ茶です。乾燥させた葉を煎じて飲むこのお茶は、やさしい草の香りとわずかな苦みを持ち、すっきりとした味わいが特徴です。健康志向の高まりとともに注目されるようになり、近年では自然食品店や通販などで手軽に手に入るようになりました。
料理にも使われることもあります。粉末タイプならスムージーやパン、クッキーなどに混ぜて使われることが多く、抹茶のような風味が加わるのが特徴です。インドでは若いさやを「ドラムスティック」と呼び、カレーの具材として使われています。
パウダーを麺に練り込んで使われることもあり、緑がかった麺は見た目も爽やかです。モリンガを使ったジェノベーゼソースやクリーム系のソースと合わせると、風味がほどよく引き立ちます。
インドや東南アジアでは、モリンガの花をサラダやスープに加えて楽しむことがあります。ほんのりとした甘みがあり、見た目も華やかなので、料理の彩りとしても重宝されています。
ただし、日本ではあまり一般的ではなく、流通量も限られているため、日常的に見かけることはほとんどありません。
種からとれるモリンガオイルは、古代から美容や保存の用途に使われてきたとされています。クレオパトラが愛用していたという逸話も残されています。
                        
                
                    
            



