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「地下鉄は実に不思議ですねぇ、一番はじめの地下鉄は電車をどこから入れたんでしょうねぇ・・・考えだすと寝られなくなるんですよ。でもホントに電車はどこから入れるの?真夜中に階段からよ」。これは1975(昭和50)年ごろに人気を博した夫婦漫才師、春日三球・照代さんの“地下鉄漫才”の一節である。当時、これを聞いた子どもたちから、営団地下鉄(現・東京メトロ)に問い合わせが殺到し、「地下鉄の電車を真夜中、階段から運び入れるようなことはありません!」と、異例のコメントを発表したほどだった。この漫才ネタは、地下鉄開通50年(1977/昭和52年)を記念して、“レコード”にもなったほどだ。確かにふと思えば地下鉄に限らず、どのようにして鉄道車両は運ばれてくるのだろうか。どうでもよい雑学ではあるが、“気になって寝られない”ことにならないよう、テツドウの知らない世界へと誘うことにしよう。

※トップ画像は、神田(東京都千代田区)にあった交通博物館から当時建設中だった地下鉄博物館(東京都江戸川区)へと陸送される東京地下鉄道(のちの営団地下鉄)1000形〔1001〕電車=1985年8月22日、東京都江東区東砂、写真提供/荒井稔

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電車はどこから入れるの?!

「地下鉄工事がみんな完成しちゃってから、“しまった、電車入れるの忘れちゃった。黙ってよう”、なんてね(笑)」。これも冒頭で紹介した地下鉄漫才の一節だ。確かに、地下鉄の車両はどこから入れるのか、不思議に思う方もおられることだろう。でも、たいがいの地下鉄の車庫は地上にあり、そこまでトレーラーで道路上を陸送するか、線路のつながる相互乗り入れ先の鉄道会社を経由して運ばれてくる。地下鉄に限らず、鉄道車両の輸送はこのようにして行われるケースがほとんどだ。

では、鉄道車両を造る車両メーカーはどこに何社くらいあるのか。日本にある車両メーカーは、主なところでは川崎車両(旧・川崎重工/兵庫県神戸市)、近畿車輛(大阪府東大阪市)、総合車両製作所(旧・東急車両製造/神奈川県横浜市、旧・JR新津車両製作所/新潟県新潟市)、日本車輌製造(愛知県豊川市)、日立製作所(山口県下松市)といったところだろうか。いっぽう、国内の鉄道事業者は217社を数える。それぞれの鉄道事業者の車両は、車両メーカーからどのようにして運ばれるのか。

ひと言で鉄道車両といっても、様々な種類があり、みな同じ工場で造っているわけではない。鉄道事業者ごとに車両メーカーを選定し、それぞれに製造しているため、その輸送経路はケースバイケースだ。令和5年現在、国内の鉄道事業者が保有する鉄道車両の総両数は、3万4千両にも達する。

夜間、陸送(トレーラ輸送)で神奈川県内にある車両メーカーから東京都日野市の車両基地まで運ばれる京王線の7000系電車=1988年3月、横浜市金沢区
車両改造のため小田急線(小田原駅)から東海道線を西下し、兵庫県にある川崎重工(現・川崎車両)兵庫工場へと貨物輸送(甲種鉄道車両輸送)される当時の小田急ロマンスカーNSE車=1984年7月10日、小田原市根府川
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どのような輸送方法があるのか
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工藤直通
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