この数年、グルメ系のテレビ番組が花盛りです。女性が酒場を放浪する番組から、コロッケだけを食べるプログラム、京都の店だけを紹介するコンテンツまで、食にまつわる映像が毎日のように流れています。そんなグルメ番組に革命を起こしたのが、今年4月にシーズン11がスタートした、あの人気グルメドラマではないでしょうか。今や国民的番組と言ってもいいかもしれません。2012年にシーズン1が始まって以来、主人公のゴローさんが訪れた店を巡るグルメファンが後を絶たず、店先には連日長い列ができています。新シリーズもいよいよ後半戦。これからどんな店が登場するか、楽しみですね。
駅から歩いて2分、ゴローさん効果で「タンメン一本」になった名店
さて、主に東京の飲食店が登場するこの番組ですが、例外的に多く取り上げられている県があります。群馬県です。シーズン10までに紹介されたのは5店舗。同じ北関東でも栃木は1店、茨城は0店ですので、その登場回数は際立っています。ということで、同番組の新シリーズを記念して、「ゴローさんに愛された群馬県」を2週にわたりお届けしたいと思います。今回は第1弾。筆者が勝手に「世界一のスーパーコンパクトグルメタウン」と呼ぶ、群馬県甘楽郡下仁田町(かんらぐん・しもにたまち)の名店をご紹介します。何しろ、人気のない駅前から少し歩くと、飲食店がぎっしり軒を連ねる街で、しかもゴローさんが訪ねたお店が3軒もあります。すごくないですか。
下仁田町といえば、まず思い浮かぶのが下仁田ネギや下仁田コンニャク。江戸時代には、上州(群馬県)と信州(長野県)を結ぶ荷継ぎの地としてにぎわい、近代には鉱工業や蚕業でも栄えたそうです。高崎駅から上信電鉄に揺られること約60分。終着駅が下仁田駅です。
駅から徒歩2分ほどで、番組に登場した「一番」と「コロムビア」があります。しかも、隣り合せの店というから驚きます。シーズン10までに100を超える店を紹介してきた同番組ですが、さすがに隣りあわせの店舗はここだけではないでしょうか。まさに「スーパーコンパクトグルメタウン」の名にふさわしい町です。
では、まずは向かって右側にある(笑)「一番」からご紹介しましょう。いわゆる、町中華といった趣のお店です。かつては、ラーメンや餃子はもちろん、かつ丼からオムライスまで、実に幅広いメニューが並んでいました。もちろん断トツ人気は、ゴローさんが食べた「タンメン」。ほとんどの方がこれを注文します。そんなわけで、最近はタンメンと餃子のみに絞ったようです。恐るべし、ゴローさん効果。
まずはビールと餃子で肩慣らし。タンメンを待つことにします。カウンター越しに見えるのは、もの凄い大きなフライパンで、数人分の野菜を炒める大将の姿。これだけでビールが進みます。この大将は、もともと「一番」でアルバイトをしていた方だそうで、先代店主の引退を受けて、お店を継ぐことになったとか。名店の味を受け継ぐ、その流れもまた素敵ですね。餃子は、カリッと焼かれてて旨い。少し焼きすぎのようにも見えますが、それもまた「一番」の餃子らしさと思って味わっていただければ(笑)。
そして、野菜たっぷりのタンメンが登場。どこまでも澄んだ味わいで、自家製にリニューアルしたもちもちの太麺とよく絡み、とてもおいしくいただきました。









