全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・西荻窪のスパイス料理店『SPICE飯店』です。
緻密なスパイス使いと料理の香りで描き出すどこか懐かしい旅の記憶
「スパイスは、食欲をそそる香りが魅力です。旅の記憶も呼び覚ましてくれますね」と話すのは、旅好きの店主・岡本大祐さんだ。
ベースにあるのは、自身が好んで訪れるという台湾をはじめとした中華圏の料理。まず食材の組み合わせを考え、そこに香りを重ねて立体感を出す。必要に応じて南国のスパイスも駆使するが、その仕上がりは刺激的とは真逆。驚くほどやさしい味わいだ。だからこそ、ナチュラルワインや日本酒にも自然に寄り添ってくれる。
例えば「じゃがいもと青パパイヤ炒め」は、散らした青花椒のフレッシュな青さと、一滴加えた木姜子油(ムージャンユ)が柑橘のような爽やかさと艶っぽい余韻をふわっと醸し出す。
じゃがいもと青パパイヤ炒め1000円、グラスワイン1000円~

シンプルなのに、驚くほど奥行きが広がっているのだ。そう、スパイスはごく少量であっても劇的に料理を変化させる。岡本さんはその足しすぎない”引き”の塩梅が飛び抜けて上手い。
旅の記憶を乗せた料理を味わう時間は、どこか異国に来たような懐かしさと心地よさに満ちている。
店主:岡本大祐さん「京都にも店を作りました。旅のついでにぜひ」
【LOVE SPICE】
キーとなるスパイスは、八角、花椒、熟したみかんの皮を乾燥させた陳皮(ちんぴ)という香り高い3種類。特に生薬としても使われる陳皮は、寝かせるほどに香りがよくなる。
単体では特徴的な香りが際立つが、この3つが交わると複雑さが増し、違う世界が開ける。その配合を調整することで岡本さんは思いがけない表情を作り出す。
西荻窪『SPICE飯店』
[店名]『SPICE飯店』
[住所]東京都杉並区西荻南2-19-5・1階
[電話]03-4400-7785
[営業時間]17時~23時(22時LO)、土・日:15時~22時(21時LO)
[休日]火、不定休
[交通]JR中央線西荻窪駅南口から徒歩約7分
撮影/貝塚隆、取材/岡本ジュン
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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※月刊情報誌『おとなの週末』2026年7月号発売時点の情報です。

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