ラーメンを食べ歩いていると、なぜか忘れられない一杯に出合うことがある。旅先で偶然入った店、地元で長く愛されてきた食堂――。有名店や行列店とはまた違う、その土地でしか出合えない味だ。全国各地のそんな一杯を食べ歩いてきたのが、「TRYラーメン大賞」の審査員たち。2026年版の『TRYラーメン大賞全国版』では、彼らの「心に残る最高の一杯」に注目している。
今回は、その中から「人気店店主の新店」をピックアップ。愛知、京都、大阪で出合った3杯を紹介する。わざわざ足を運んででも食べたい一杯には、どんな魅力があるのか。審査員の言葉とともに見ていこう。
「枯淡の境地。愛のない時代に、愛ある一杯を紡ぎ続ける孤高の名店」愛知県・知多郡『ひら松』
<2025年7月24日OPEN>
まずは、審査員・レイラさん、しらすさんが推薦した愛知県・知多郡の『ひら松』をご紹介。
レイラさんは「醸造王国・知多の食材と出合い、新たな味覚の扉を開く」と語り、しらすさんは「東京の激戦区で戦い抜いた店主だからこそ表現できる、日本一肩の力の抜けたこだわりラーメン」だと、両者ともに称賛の声を挙げる。
「本能に訴えかけるラーメンが作りたかった」と、店主の平松恭幸さん。東京で『ラーメン巌哲』を11年間営んだ経験を生かし、2025年7月、知多郡阿久比町に店を構えた。
「醤油」は、淡海地鶏と名古屋コーチンの丸鶏をメインに、豚を加えた半濁仕立て。丸みのある旨みとコクを引き出し、武豊町産のたまり醤油が奥行きを添える。
合わせるのは、高加水の手揉み風平打ち麺。モチモチとした食感と豊かなのど越しがスープと調和し、毎日でも食べたくなる一杯に仕上げている。
■『ひら松』
[住所]愛知県知多郡阿久比町白沢天神裏2-11
[電話]非公開
[営業時間]9時~15時
[休日]火、水
[交通]名鉄河和線白沢駅より徒歩3分







