いざ、東京スカイツリーのお膝元でサバサンドを実食♪
パンは、自家製。時間がたってもパサつかず、美味しく食べられるように、強力粉に熱湯を加えて練った「湯種」を使用。国産の全粒粉に、菜種油、ハチミツを加えて風味豊かに焼き上げる。
サバ缶の身には、醤油、ゴマ油、そしてナンプラーをプラス。特製の「サバペースト」を作る。
パンにサバペーストを大葉、ミョウガ、トマト、レタスとともにサンド。イメージしたのは「子どもからお年寄りまで万人に喜んでもらえる味」だそう。
そんなソルズ流サバサンドをいただきます!
意外な味に驚き! その秘密は完璧な……
こんがり焼きあがったコッペパン型のパンにかぶりつくと……。皮目は麦香る香ばしさ、中はもちもちのパン、しっとりしたサバ、フレッシュな野菜が素直に口の中におさまる。
あれ? ちょっと意外だなあ。
使われているのは、醤油にゴマ油、そしてナンプラー、ミョウガに、大葉、なのに和風でもないし、チャイニーズでもないし、エスニックでもない。
調味料も野菜もパンも、そしてサバすらもひとつ一つどれかが目立っているわけはなく、完璧なまでの「一体化」。心地よく美味しいのですよ。
えーっ、なんなのこのサバを巡るセッションは!?
食べ進むうち、ああ美味しいな、幸せだなーと、口角が上がってくる。「気負いのない美味しさ」に頬がちょっとゆるむ。もお、なんなの。やさしく寄り添ってくれ過ぎだよ、サバサンドくん(笑)。
そして特筆すべきはコーヒーとの相性! ふだん、ジェンヌさんはサバ缶の大量の試食が必要なときに、コーヒーを用意する。サバのパンチのある味をコーヒーは「バサッ」といったん口内リセットするのに役立つから。
けれど、ソルズのサバサンドを食べてコーヒーを飲むと、サバが消えない!! あれー。あれあれあれ。
そればかりか。ふわーっと口の中で「まろやかで、ふわっとした味わい」が広がって、雪のようにやさしく消える。
……マジですか!?
そんなサバサンドは、もちろんお店でいちばん人気のメニュー。リピーターが後をたたない。
落ち着かない日々が続くけれど、「日常に寄り添う」ソルズコーヒーのサバサンドを食べると「変わらざるを得なかった世界」にあっても、「変わらない何か」を取り戻せる感じがする。
いつか世界中のゲストが東京スカイツリーを訪れて、美味しいコーヒーとサバサンドを味わって「ああ、いい時間だな」と思ってくれたらいいな。
ぜひ「東京スカイツリーのオアシス」で、サバらしい時間を。
■『SOL’S COFFEE SOLAMACHI(ソルズコーヒー ソラマチ)店』
[住所]東京都 墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン ソラマチ 7階 イーストヤード9番地
[電話番号]03-6658-5641
[営業時間]10時~23時
[休日]不定休
[交通]東武スカイツリーラインほか押上駅地下3F B3出口・A2出口、東武スカイツリーラインとうきょうスカイツリー駅正面口から徒歩すぐ
サバサンドは蔵前のソルズコーヒーロースタリー店でも販売。
https://www.sols-coffee.com/
取材・撮影/池田陽子