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食卓の危機!? 6つの「こ食」とは?

近年の食環境の変化や各家庭のライフスタイルの変化などにより、ここ数十年で日本人の食生活は大きく様変わりしました。

そして、きれやすい、落ち着きがない、ひきこもる、疲れやすい、低体温など、現代の子どもの抱える心や体の問題に、食生活が大きく関与していることが分かってきました。

この現代の食生活の問題点を言い表しているのが「こ食」というワードです。

以下に挙げるのは、ある程度認知されている基本となる6つの「こ食」ですが、このほかにも「子食」「戸食」など、10以上の「こ食」が提唱されています。

「こ食」は現代の食生活の問題点を言い表すキーワード

(1)「孤食」
ひとりで食事をすること。
子どもが自分の好きなものを食べがちで、好き嫌いが多くなる、栄養が偏るなどの恐れがあると言われます。
また、家族や友人とのコミュニケーション不足から、社会性・協調性の育成や情緒の安定などに支障が出る可能性が指摘されています。

(2)「個食」
同じ食卓を囲んでいても、一人はカレーライス、一人はカップ麺というように、それぞれが異なる食事をすること。
孤食と同様に、好き嫌いが多くなる、栄養が偏るなどの恐れがあります。
また、コミュニケーションはとっていても、周囲に合わせるということが少なく、協調性や気遣いに欠けるきらいがあると言われます。

(3)「固食」
好きなものや同じものばかり食べ、メニューが固定化されること。
これも、好き嫌いが多くなる、栄養が偏るなどの恐れがあります。
また、きれやすくなる、わがままになりやすいなどの可能性が指摘されています。

(4)「小食」
ダイエット目的で食事量を制限したり、食欲が乏しく食事量が少ないこと。
成長期に必要な栄養素が不足し、体力や抵抗力が十分に養われない可能性があります。
また、やる気が出ず、無気力になる傾向があると言われます。

(5)「粉食」
固い食べ物を嫌い、パンや麺類など軟らかい粉物を好んで食べること。
粉製品を中心とする食事は、米中心の食事に比べて高脂肪、高カロリーになる傾向にあり、肥満や高血糖に繋がりやすいと言われます。
また、噛む力が弱まり、歯も弱くなるといった指摘もあります。

(6)「濃食」
濃い味付けのものを好んで食べること。
塩分や糖分の過剰摂取につながり、生活習慣病のもとになる、味覚が鈍くなるなどの恐れがあると言われます。

出題:三井能力開発研究所 代表取締役 圓岡太治

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圓岡太治
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