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今日のオススメが大正解

そうこうしてる内に神田川に出ました。橋を渡ると、先はもう中野区。商店街はここで終わりです。

韓国食材を売る店で、料理のお持ち帰りもできたので、買って来て川沿いの公園で食べる、というアイディアも浮かんだけど、やっぱりあの軽食喫茶が忘れられない。よし、今日はオムライスだ! 心に決めて、通りを戻りました。

メニューはどれもリーズナブル、そして美味しそう!

ところが、この軽食喫茶「AROME(アロン)」の中に入ってオバチャンからメニューを受け取り、いざ注文しようとしたら「あ、あと今日のオススメは、『カジキフライのタルタルソース掛け』です」だって。とたんにオムライス、の決意がフニャフニャと揺らいでしまう。「あ、じゃぁせっかくだから、それ」と注文するとオバチャン、笑ってましたよ。

そしたら出て来たのが、スゴいボリューム。カジキフライが2枚もある。これで700円、てんだからたまりません。おまけに我慢できずにさっさとかぶりついたら、味噌汁まで出て来ました(汗)。

カジキフライのタルタルソース掛け

マグロの独特のコクに、たっぷりのタルタルソースが合う、合う。これは美味いわぁ。食が進む、進む。ここにして、大正解!

皿の奥にあるの、何だろうと思ったらニンジンと大根とゴボウの煮しめでした。和風〜。

ニンジンと大根とゴボウの煮しめが、いいアクセントになっています

フライという西洋由来の調理に、煮しめという日本料理を合わせる。つまり和洋折衷、と言うより和洋同棲、ですな。それが一つの皿の中で完結している。一つの世界を形成している。うーむ、料理って奥が深い!!

もちろん、お味噌汁も付いています

今度は、市場の食堂にチャレンジしてみるのもいいし、桜の季節には韓国料理のテイクアウトを神田川沿いで頂く、というのもいいかも。いずれにせよ色んな楽しみ方のできる商店街であることは間違いないですね。また一つ、いいとこ見っけ。

「AROME」の店舗情報

[住所] 東京都新宿区北新宿4-13-12
[電話]03-3371-4717
[営業時間]月・火・木〜土7時半〜20時、水9時半〜20時
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業時間や定休日は異なる場合があります。
[休日]日曜              
[交通] JR中央線大久保駅・東中野駅から徒歩9分

西村健
にしむら・けん。1965年、福岡県福岡市生まれ。6歳から同県大牟田市で育つ。東京大学工学部卒。労働省(現・厚生労働省)に勤務後、フリーライターに。96年に『ビンゴ』で作家デビュー。2021年で作家生活25周年を迎えた。05年『劫火』、10年『残火』で日本冒険小説協会大賞。11年、地元の炭鉱の町・大牟田を舞台にした『地の底のヤマ』で日本冒険小説協会大賞を受賞し、12年には同作で吉川英治文学新人賞。14年には『ヤマの疾風』で大藪春彦賞に輝いた。他の著書に『光陰の刃』『バスを待つ男』『バスへ誘う男』『目撃』など。最新刊は、雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編『激震』(講談社)。

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