「新宿」と言えば東京のみならず、日本を代表する繁華街の名前でしょう。そんなところにどこの駅からも離れた商店街なんて、あるの!? あったんですねぇ、これが。もっとも今の新宿区は牛込区と四谷区、淀橋区が合併して出来たもので、それぞれの地区に特徴があって一筋縄ではいかないのは、事実。そもそも「世界最大のターミナル」新宿駅があるのは区の端っこで、南口を出て目の前の甲州街道を渡ればそこはもう渋谷区です。そういうところだから広い区内には、様々な顔がある。
東京中央卸売市場の淀橋市場の向こう側、「北新宿四丁目商友会」を訪ねて
さて今回、見つけたのは「北新宿四丁目商友会」。
JR中央線に乗って新宿駅を出、大久保駅を離れてカーブするところで右手に大きな施設が見えるの、ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。あれ、東京中央卸売市場の淀橋市場。1日平均700〜1000t、と東京では大田、豊洲に次ぐ取扱量を誇る青果市場です。件の商店街はその、向こう側にあるみたい。
なるほどあの辺りなら土地勘はある。確かにどの駅からも遠いわ。神田川も近いのでよくウロウロするんだけど、商店街があるのは知らなかった。
さて、では路線バスで行くなら、どのルートを採るか。新宿駅西口から関東バス「宿01」や「宿08」などの系統に乗れば、最初はずっと小滝橋通り沿いに走るのでまさに商店街の入り口前を通る。いずれも乗ったら、5分くらいで着いてしまう。
でもそれじゃ、面白くない。
あれこれ探してて、関東バスの「百01」という系統を見つけました。高田馬場と東中野をつなぐ路線なんだけど、途中で商店街に最寄りの「新宿消防署」バス停も通る。そして図を見る限り、ルートがもうこれでもか、と言わんばかりに曲がりくねっているのだ。
都会なのに、バスが1時間に1本!
てなわけで、やって来ました、高田馬場。駅前からの発着は基本的に都バスが多いけど、ロータリーの反対側に関東バスの乗り場がありました。
便は1時間に1本しかない。だから乗り過ごしたら大変なことになる。なのに駅前は人通りが多く、バスの勇姿を撮りたいのになかなかいい場所がないんですよ。特に撮影のベストポジションに、ずっと立ち話してる若者の群れがいて、参った。おぃおぃ退いてくれよ。遊びに来たんならさっさとそこへ行けよ。俺の邪魔して、そんなに楽しいのかっ!?
幸い、ちょうどバスが到着する直前にいなくなってくれたので、助かりました。バスの姿を写真に収めて無事、乗り込むことができました。
さてバスは駅前の道を、線路に並行して大久保方面に走ります。諏訪通りにぶつかったら、右折。JRと西武の線路下をくぐります。
さぁここからがもう大変(笑)。この一画は都営アパートと、新宿区立の公園といった施設が立ち並んでるんだけどそこを全部回ろうとするかのように、ぐねぐねと折れ曲がります。まるで私を楽しませようとしているみたい。途中、かなり細いところも通った。バスの車両は小型でしたがなるほど、これじゃなきゃ走れないよなぁ、というルートでした。