×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

手作りなめたけの魅力は、瓶詰めでは味わえないシャッキリ感

旬とは魚介類、野菜、くだものの味がもっともよくなるときで、同時に多く出回る時期であります。したがって価格も値頃。そこから導くと、えのきたけのように味が通年で安定している工場生産型農産物の旬とは、店先にたくさん並び、かつ、値頃感ある時期と思う次第です。

そんな事情で、2月のえのきたけはお値打ちです。スーパーに並ぶえのきたけは、標準的なパック(200~250gほど)1個で、100円以下は当たり前。もはや、価格優等生のもやしの域に近づきつつありますが、これが瓶詰めになると途端に高価になるのです。

えのきたけなのに、なぜか「なめたけ」と呼ばれるしょうゆ味のアレです。 トロ~ンとした味わいは、ごはんの友としても、酒の肴としても一級品。超ヘビーユーザーもいらっしゃるようで、主産地の長野県では「マヨネーズのような容器に入ったボトル入りなめたけ」もあるほどの人気者です。

血圧高めのオイラですが、瓶詰めのなめたけは昔から大好物です。しかし、年齢を重ねるとともに味の濃さが気になり、目下は瓶詰めふうのなめたけを薄味で手作りしています。 はっきり申し上げると、手作りのなめたけは瓶詰めでは味わえないシャッキリ感があり、別物です。

手作りの「なめたけ」

おそらくは、加熱している時間が決定的に違うのではないかと推察しております。手作りの場合、煮る時間はせいぜい5分ですから……。 味つけもお好みで自在に変えられます。長期の保存を目的としなければ、極端な話、「えのきたけを、だしで炊いただけのなめたけ」のような超薄味でも問題ないのです。

次のページ
えのきたけのなめたけ瓶詰めふうの作り方。...
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

沢田浩
沢田浩

沢田浩

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…