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総菜売り場のから揚げふうが、アツアツで楽しめる

話を旬を迎えたやりいかに戻しましょう。この時期のスーパーやデパ地下の総菜売り場には、「やりいかのから揚げ」がまず間違いなく並んでいます。サクッとした薄衣で、カラリと揚げられたヤツ。大好物です。みなさまにとっては、から揚げといえば「鶏のから揚げ」だと思いますが、オイラにとってのから揚げとは「いかのから揚げ」なのです。

やりいかのから揚げ

ところがです。食品業界で働く知人によれば、総菜売り場のから揚げは、実は注意が必要である加工品だそうです。もちろん、旬の素材で調理しているところもあるでしょうが、要注意ポイントは3つも4つもありました。

1=店頭調理の総菜は産地表示が義務づけられていないので、外国産のものが多い。
2=多くが冷凍の食材を使っている。数年前の加工のものもある。
3=製造上、解凍と再凍結を繰り返し味が抜けるため、味つけは濃いめになりがち。
4=見ための色をよく見せるため、カロチノイド系着色料などが使われている。

すべての店がこうだとは言いません。しかし、総菜売り場もビジネスである以上、求めやすい値段で安定的に提供するためには、こうした「企業努力」が必要なのでしょうね。 とはいえ今の時代、お店の総菜と縁を切ることはなかなか難しいことです。けれど、せめて旬の時期ぐらいは、総菜売り場に頼りたくないものです。

とくに春先の素材は、から揚げにするとおいしいものばかりです。やりいかに次ぐオイラのおすすめは「新ごぼう」です。春早い九州から出回る新ごぼう。皮が薄く、アクも少ないので、まさにから揚げにうってつけなのです。

新ごぼうのから揚げ

ということで、啓蟄の酒肴は、から揚げ二題。高級スーパー・紀ノ国屋さま、成城石井さまの総菜売り場で並ぶものを、勝手にイメージいたしました。

手作りの最大の魅力は、作りながらアツアツで食べられること。つまみ食いですね。味も格別。その晩は酒量が進み、グデングデンになること必至です。

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から揚げ二題。「やりいかのから揚げ」と「新ごぼうのから揚げ」...
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この記事のライター

沢田浩
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