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関西のダシ文化にこだわった姫路・まねき食品の「関西シウマイ弁当」

シウマイ弁当といえば、JR姫路駅や大阪・梅田の阪神梅田本店では“幻の駅弁”と呼ばれるほど入手困難な駅弁が売られているらしい。それが姫路・まねき食品の「関西シウマイ弁当」である。

はじめて見たときに「うわっ、まねき食品がやらかしたー!」って思った人もいるかもしれない。何しろ、パッケージのデザインからおかずとご飯の配列まで崎陽軒のシウマイ弁当とソックリなのだから。しかし、関西シウマイ弁当は崎陽軒との正式なコラボだという。そりゃそうだ(笑)。

姫路・まねき食品「関西シウマイ弁当」(960円)
姫路・まねき食品「関西シウマイ弁当」(960円)

「2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた駅弁業界から経済を活性化できないかと、崎陽軒の野並直文社長にシウマイ弁当とのコラボレーションを直談判したんです」と、まねき食品の代表取締役社長、竹田典高さん。

崎陽軒はこれまで食品会社や同業の駅弁メーカーとのコラボは、ほぼ前例になかったが、横浜と姫路それぞれの地域を盛り上げることができるとオファーを快諾。メインのシウマイの製造を崎陽軒が、それ以外のおかずとご飯をまねき食品が担当することとなった。

「関西シウマイ弁当のシウマイは、関西のダシ文化にこだわりました。カツオや昆布でとったダシを豚肉に加えて、さらに、シャキシャキとした食感が楽しめるように刻んだレンコンも混ぜています」(西村さん)

オリジナルの関西シウマイをはじめ、ダシの旨みを味わうおかずの数々
オリジナルの関西シウマイをはじめ、ダシの旨みを味わうおかずの数々

一方、まねき食品も長年にわたって培ってきた駅弁作りの技術を余すことなく投入している。シウマイ弁当と共通する鶏の唐揚げと玉子焼き、タケノコ煮はシウマイと同様に、ダシの旨みを存分に味わうことができるように仕上げている。

「鶏の唐揚げの下味にすっきりとした味わいのあごダシと地元の老舗醤油メーカー、ヒガシマルの淡口醤油を使っています。玉子焼きはカツオと昆布のダシを使った出汁巻き玉子で、筍煮は弊社が姫路駅構内などで手がける『駅そば』に使用するカツオ節やサバ節でとったダシで味付けしています」(竹田さん)と、おかずごとにダシを使い分けるこだわりぶり。

シウマイ以外のおかずやご飯にも並々ならぬこだわりがギッシリ

他にもシウマイ弁当の鮪の漬け焼は鯖の幽庵焼、あんずは甘塩っぱく煮た黒花豆煮に。こだわりは細部にまで及び、切り昆布と千切り生姜が酢レンコンと柴漬けに、俵型のご飯の上にのる黒ゴマと青梅干が関西で好まれる白ゴマと歯応えの良い赤梅干になっている。

試作と試食を繰り返し、半年ほどかかってすべてのおかずが決まった。これでやっと販売できると思いきや、最後にして最大の難関はご飯の炊き加減だった。一般的に関西では少し柔らかめのご飯が好まれるのに対して、関東は逆。ややかために炊いた方が好まれるので、お米のかたさは最後まで苦労したという。

崎陽軒は高温の蒸気でご飯を炊き上げる独自の「蒸気炊飯方式」を採用し、もっちりとした食感とお米そのものの旨みを最大限に引き出している。それを再現すべく、姫路の自社工場で試行錯誤を重ねた。

水分量を極限まで減らして炊き上げたご飯も絶品だ
水分量を極限まで減らして炊き上げたご飯も絶品だ

「炊き上げたご飯を持って崎陽軒様を訪ねるのですが、なかなかOKが出ませんでした。試作を重ねる中で水分量を極限まで減らして炊くことで食感と旨味を最大限に引き出すことができました。OKが出たときはうれしかったですね」(竹田さん)

2021年11月、姫路駅の新幹線改札手前にある中央売店にて1日100個限定で販売を開始。現在は駅構外の「えきそばピオレ姫路おみやげ館店」やまねき食品本社前のドライブスルー店でも購入できる。

さらに2022年4月からは大阪・梅田の阪神梅田本店地下1階でも販売している。生産量が少ないため、いずれの売り場でも売り切れ必至だ。

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