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JR、東武、TX、東京メトロが入り交じる東京の東側屈指のターミナル駅・北千住。西口にはアーケード通りがあり、その左右に商店街が広がる。東京電機大学がある東口では、学生が多く行き交う。そのため、駅周辺は大小さまざまな飲食店が立ち並び、活気に満ちている。しかし今回狙ったのは、そこから少し歩いた先。路地裏を歩いて探しつつも、千住愛あふれる地元民から情報を聞き、探し出した店は、美味と美酒を楽しめる隠れ家揃い。ぜひご覧あれ。

夜 喧騒を離れてしっぽり隠れ家的三ツ星店

下町割烹 とめだて』 @東口

充実の会席コースを良心価格で大人がくつろげる下町割烹

JR線や東武線が行き交う大踏切。そのたもとにぽつんと品良く佇む店がある。

料理は基本、月替わりのお任せのコースのみで、会席と同様の組み立てながらも店主曰く、「毎回ちょっとした驚きと遊び心を忍ばせる」という。

お任せコース 5500円

お任せコース5500円 コースは毎月8~9品の構成。この日の刺身は足立市場で仕入れたカツオ、金目鯛、キジハタ。白身のキジハタは自家製の梅酢で上品な甘みを引き立てる

この日やってきたのは、旬の稚鮎の天ぷらをあしらったサラダに、甘味は自家製のチーズケーキと、会席に軸足を置きつつも、かしこまりすぎない風情が心地良い。着物姿で接客する女将さんは千住っ子。親しみやすいもてなしに自然と酒盃も進むはず。料理と酒にゆるゆる酔うなら、こんな店がいい。

下町割烹 とめだて

[住所]東京都足立区千住旭町1-22
[電話]03-3888-7710
[営業時間]18時~23時(22時LO)
[休日]月、第2・第3火
[交通]地下鉄千代田線ほか北千住駅1番出口から徒歩3分

アス ア ヴィヴィアン』 @西口

豪快なシャルキュトリーと自然派ワインのマッチング

マグレ鴨のローストにブーダンブラン……。黒板に手書きされた骨太な料理の味を想像するだけで、「今日はガッツリいこう!」と胃袋のスイッチがパチンと入る。こちらはフランスの田舎料理をメインとする小さなビストロだ。

ブーダン ブラン 990円

ブーダン ブラン 990円

定番モノはほとんど置かず、少量ずつの仕込み分が売切れ次第、黒板がひっきりなしに更新されるのも楽しい仕掛け。いつも変わらずあるのがシャルキュトリー類で、豚や鴨のハムにソーセージと、すべてシェフのお手製なのだ。素朴で逞しきその旨さに、自然派で揃えたワインがピタリと合う。

アス ア ヴィヴァン

[住所]東京都足立区千住3-56 下野屋ビル101
[電話]03-6812-0798
[営業時間]11時半~14時半(13時半LO)、17時~23時(22時LO)
[休日]月・第2日曜日
[交通]JR常磐線ほか北千住駅西口から徒歩5分

銀鮭専門割烹 ウチワラベ』 @西口

鮭と酒に酔いしれる古民家リノベの専門店

狭い路地を彷徨いながら辿りついたのが、なんとも珍しい銀鮭の専門店。品書きにはブリ大根ならぬ鮭大根、チキンではなく鮭南蛮と店主の腕が光るアレンジメニューが並び、あれこれ注文したくなるけれど、やはりまずは刺身で素材の味を確かめてほしい。

炊きたて土鍋の鮭いくらご飯 1500円

炊きたて土鍋の鮭いくらご飯 1500円 蒸らしの際に生の切り身を入れ、火入れジャストに仕上げる。いくらの醬油漬けもたっぷりだ

石巻の養殖場から届くそれはクセがなく香りも爽やか、身にたたえた旨みはひときわ濃い。加えてアルコールの揃えは貴醸酒や粕取り焼酎を筆頭に、クセ強めのラインナップが酒飲みの心を絡め取る。鮭と酒に翻弄される、そんなステキな一夜を過ごしてみては?

銀鮭専門割烹 ウチワラベ

[住所]東京都足立区千住寿町14-7
[電話]03-6806-1308
[営業時間]17時~23時(22時LO)、土曜日15時~23時(22時LO)、日曜日15時~21時(20時LO)
[休日]火・水曜日
[交通]JR常磐線ほか北千住駅西口から徒歩9分

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『和食ビストロ 寛(ひろ)』@西口...
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おとなの週末Web編集部
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