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しっかり食事を楽しみたいときや、軽くつまんでワインを飲んでゆるゆると過ごしたいときなどその日の気分でさまざまに楽しめる街のイタリアン。なかでも最近はカジュアルなだけじゃなくより親密さを感じさせる愛され系イタリアンがお気に入り。少し遠回りしてでも行きたくなるようなアモーレな店、ご紹介します。

『Risosteria Trentatre(リゾステリア トレンタトレ)』@清澄白河

センスが良くて人に優しい これからの街イタはこうでなくっちゃ

街のイタリアンにも新しい風が吹き始めている。モノづくりの街として人気を集める清澄白河にできたここもそんな店のひとつ。店名はイタリア語で「33」。店主の濱本さんが独立した年齢であり、実はペットの名前もミミというから、なんだか追い風を感じる偶然である。

“リゾステリア”はリゾットとオステリアをかけた造語で、赤ワインのリゾットをオーダーすると「僕が修業した街の郷土料理なんです」と教えてくれた。

濱本さんが修業した北イタリアのヴェルチェッリは、米の産地であり、同じく名産のバルベーラ種の赤ワインを使ったリゾットが名物。それをスペシャリテにしたというわけだ。

生サラミとパルミジャーノチーズ、赤ワインのリゾット 1760円

生サラミとパルミジャーノチーズ、赤ワインのリゾット 1760円
イタリアのピエモンテ州ヴェルチェッリで作られた最高峰のブランド米·アクエレッロを使用。熟成した米の旨みと豆の風味、ワインが香るリゾット

とはいえ郷土料理に特化したわけではなく「日本の旬の食材を生かそうとすると、州の縛りは窮屈に感じて」と料理には自由度を求めた。その結果、メニューからは難しさが取り払われ気楽なスタイルに。テラスや2階席もあり、「色んなお客様をできるだけ受け入れたい」と臨機応変にそれらをうまく活用する。

目指すはゲストに優しく、街に開かれた店なのだ。

『Risosteria Trentatre(リゾステリア トレンタトレ)』

[住所]東京都江東区深川2-19-1
[電話]03-6458-5139
[営業時間]12時~15時、18時~23時
[休日]月、第1・3火、5月は要問合せ
[交通]都営大江戸線ほか清澄白河駅A3出口から徒歩7分

『マンジャフォーコ』@初台

コンセプトは“食で旅するイタリア” シェフ得意の魚介料理は特に絶品!

「推しは丸魚」とは宇賀神圭太シェフの言葉。メイン料理の話だが、魚介を得意とするシェフが旬の魚で提供する丸ごとの“オリーブオイルオーブン焼き”。こいつが旨い。

メバルのオリーブオイルオーブン焼き(本日の丸ごと魚料理)3520円(※金額は魚種、大きさによって変わります)

メバルのオリーブオイルオーブン焼き(本日の丸ごと魚料理)3520円(※金額は魚種、大きさによって変わります)
南イタリア流のオーブン焼き。ソースも余さずパンで楽しみたい

しっかり温度管理して少し熟成させるという魚はふっくらとして旨みが濃く、奥様の諭子さんおすすめのワインと合わせればさらにシアワセ。

ほかにも、自家製コラトゥーラ(イタリア版の魚醤)を使った生しらすのクロスティーニしかり、パスタしかり。魚介を生かしたシェフの腕が随所に光る。

そして店のテーマは“食で旅する”。旬の食材を生かして北から南まで、本格的なイタリア地方料理を楽しめるのはうれしい限りだ。

『マンジャフォーコ』

[住所]東京都渋谷区初台1-38-10
[電話]03-6276-1796
[営業時間]17時~21時LO
[休日]月・火
[交通]京王新線初台駅南口から徒歩1分

『nerisa(ネリザ)』@西小山

「おかえり」と迎えてくれる場所があることのうれしさ

学芸大学の人気店『リ カーリカ』でシェフとして活躍した田中さんが、店を開いたのは西小山。住民がふらりとご飯を食べに来られる、そんなラフな店にしたかったという。だからコースではなく単品が主役、素材を重ね過ぎず、食べて素直に美味しいを目指す。

手打ちタヤリンミートソース2200円

手打ちタヤリンミートソース2200円
手打ちの卵麺タヤリンは、細めでしなやか。ミートソースと合わせるとワインが欲しくなる 

しかしそこまでのアプローチは実によく練られている。例えば少しボソっとする空豆の食感になめらかさを補った「空豆のパンナコッタ」は、リアルな空豆を超える美味しさ。

田中さんは西小山を「人が帰って来る街」と表現する。いつもそこにあって「おかえり」と迎えてくれる店があれば、帰宅の足取りも軽やかになりそうだ。

『nerisa(ネリザ)』

[住所]東京都品川区小山6-7-6 タクシティハイツ西小山 1階
[電話]03-6770-6348
[営業時間]17時~23時
[休日]不定休
[交通]東急目黒線西小山駅から徒歩3分

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『aniko(アニコ)』@赤坂...
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おとなの週末Web編集部
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