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『aniko(アニコ)』@赤坂

“長靴”の中心にあるマルケはイタリア料理の美味しさの宝庫

イタリア・マルケ州の料理を出す店は日本に二軒のみで、ここ『aniko』がその一軒。だが“珍しさ”を期待すれば、いい意味で肩透かしを喰らう。それはマルケが、イタリア料理の普遍的な美味の宝庫ゆえだ。

10層から成るラザニアからはセモリナ粉の芳香が立ち、鶏レバー入りのミートソースがワインを進める。アサリのダシを吸ったトマトスパゲッティもフォークが止まらない旨さだ。

ヴィンチスグラッシマルケのラザニア2100円

ヴィンチスグラッシマルケのラザニア2100円
牛、豚、鴨、鶏のモツ入りミートソースと、カリカリチーズの旨みの凝縮感もグッド

現地の二ツ星で修業を積んだ井関シェフ曰く、“長靴”の中央に位置するマルケのよさは、海と山の幸に等しく恵まれている点。ゆえに、かの地の家庭料理は自ずとイタリアの美味の縮図となるそうだ。

『aniko(アニコ)』

[住所]東京都港区赤坂6-3-8 高松ビル地下1階
[電話]03-6230-9172
[営業時間]17時半~24時、土・祝17時半~23時 ※金、土、祝のみ11時半~15時
[休日]日
[交通]地下鉄千代田線赤坂駅6番出口から徒歩3分

『IL MOSTRO(イル モストロ)』@梅ヶ丘

豪快で、本格派で、良心的。住宅街に佇む隠れ家イタリアン

駅前の商店街を抜け、のどかな住宅街に入る手前の静かな場所にこの店はある。ガラス張りの路面店のせいか、子どもたちがシェフの橋本匡司さんに手を振りながら通り過ぎていく。

サマートリュフのタリオリーニ1800円

サマートリュフのタリオリーニ1800円
手打ちパスタの素朴でやさしい味がトリュフの芳潤な香りをいっそう際立たせる

地域密着の店でありながら、料理は味も見た目も本格派。たとえば「サマートリュフのタリオリーニ」には、シェフの手打ちの麺を使用。もちもちとした食感と小麦の香りが、ふわふわに削ったトリュフの香りと最高にマッチするのだ。しかも、トリュフの量はたっぷり。その割に価格は手頃。

「前菜も、10種盛りのはずなのにサービスでつい多めに盛ってしまう」そう。なんとも良心的なイタリアンなのだ。

『IL MOSTRO(イル モストロ)』

[住所]東京都世田谷区梅丘1-28-5 森ビル1階
[電話]03-6413-1202
[営業時間]11時半~15時(14時LO)、17時半~22時(21時半最終入店)
[休日]日、不定休あり ※連休中の中日は営業、連休最終日は休
[交通]小田急線梅ヶ丘駅南口から徒歩4分

『Cizia(チッツィア)』@西小山

街と共に育っていく そんな食堂でありたい

ここほど“街の”という冠が似合うイタリアンはない。シェフのばばさんは「食堂を目指してます」と笑うが、その温かな人柄に自然と人が集まって来る。子供もウェルカムで、今年は小学校の入学式を迎えた常連さん(?)がランドセル姿を見せにやって来たとか。

とりとじゃが芋のオーブン焼き2000円

とりとじゃが芋のオーブン焼き2000円
こんがり焼けた鶏肉とじゃがいもが香ばしい

そんな風に親しみやすいが、決してくだけ過ぎてはいない絶妙なミックス具合がいいのだ。センスのいい内装しかり、人気店『パーラー江古田』仕込みのパンや逞しさを秘めた料理は、イタリアンのスピリットをビシっと感じさせる。

子供から大人まで街の住人に愛されて、スクスク育った『チッツィア』は3歳になりました!

『Cizia(チッツィア)』

[住所]東京都品川区小山6-6-3
[電話]03-6314-3965
[営業時間]12時~14時半(14時LO)、18時~23時(22時LO)
[休日]月、日・祝は不定休
[交通]東急目黒線西小山駅から徒歩3分

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おとなの週末Web編集部
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