東京　街のイタリアン　気分によって楽しめる13軒

2022年6月15日 / イタリアン

『neo（ネーオ）』＠神泉

明るいうちから楽しみたい　軽やかな立ち飲みイタリアン

ここは午後3時オープン。まだ明るいうちから飲んじゃうゾって時に、渋谷界隈でこの選択肢があるのはうれしい限り。扉を開けるとスタッフの気持ちのいい挨拶が迎えてくれる。同じ神泉にある超人気店『アウレリオ』の姉妹店で、ワインをもっと気軽に楽しんでほしいとの思いから誕生した。

立ち飲みというと窮屈な空間も多いが、ここは別。高いカウンターは男性もくつろげる設計で、荷物もゆったり置けるし、腰掛けのあるテーブル席も疲れない。

グリンピースとパンチェッタとポーチドエッグ880円

ワイン1杯からでもOKだが、前菜からメインまで料理もしっかり美味。2軒目使いでは、禁断の〆のパスタの誘惑に悶えること必至だ。

［住所］東京都渋谷区円山町15-6
［電話］090-6015-5960
［営業時間］15時～23時（21時LO）
［休日］火・水
［交通］京王井の頭線神泉駅から徒歩1分

『filo』＠高輪台

元気印のシェフが活躍する活気あふれるカウンター

メニューの冒頭に「沖縄出身です。苦手なモノ、量の調節できますよ」などの言葉が書かれていて、なんだかほわっと温かい気分にさせてくれる。

予約の電話で前菜盛り合わせをおすすめされるが、それはゲストを待たせないために考えた心配り。にぎやかな前菜で空腹をかわしつつ、胃袋と相談しながら今夜の作戦をじっくり立てる。これが食いしん坊にとっては至福のひと時。

前菜盛り合わせ（2名分）2400円、ダッセムス1050円

ワインリストには肉にも野菜にも合うオレンジワインが多め。なのでボトル1本を頼んでゆるゆる飲むのがいい。そうこうしているうちに、外川シェフからオーダーどうします？の声がかかるのを待つ。

［住所］東京都港区白金台2-25-5 アライビル1階
［電話］03-5422-7546
［営業時間］17時～23時、土・日・祝11時半～14時、17時～23時
［休日］月、第1・3火
［交通］都営浅草線高輪台駅A2出口から徒歩2分

『ブリッカワインスタンド』＠三軒茶屋

三茶で知らぬ者なしのイタリアンがさらに軽やか方面へと見事に変身

OPEN 12年目を迎え、駅近くにはワインショップも営む『ブリッカ』が、今春立飲みスペースを併設して大幅リニューアル。着席カウンターと小テーブルは残しつつ、奥行きのあるバンコ（スタンディングカウンター）がタテヨコにドンと2本居並んだ。

ピッツァフライ770円、グリーンピースのウフマヨトリュフ990円

手前：ピッツァフライ770円、奥：グリーンピースのウフマヨトリュフ990円
季節や食材ごとに中身が変わるフライはリニューアル後の顔的メニュー。ウフマヨはトリュフオイル香るワイン所望な味わい。ちなみにグラスワインは990円一律設定！

そして内装だけでなく、料理もぐっとカジュアル方面にシフト。ウフマヨやオムレツをはじめ、ピッツァフライや焼ラビオリといったスナック感覚満載の皿もお目見えだ。

しかも着席、スタンディングともにこれらを楽しめるので、腰を据えても気軽にフラリとでも、気分次第でOK。ブリッカ軍団の新たな仕掛け、乗らない手はない！

［住所］東京都世田谷区三軒茶屋1-7-12
［電話］03-6322-0256
［営業時間］17時～23時（食事21時LO ※以降は軽食とワインのみ、ドリンク22時半LO）　
［休日］日、不定休あり
［交通］東急田園都市線ほか三軒茶屋駅南口A出口から徒歩6分

『ワインとイタリア料理141（イチヨンイチ）』＠自由が丘

よりどりみどりのグラスワイン　喉を潤し、お腹を満たすひととき

自由が丘には、深夜まで働く人たちのオアシスがある。そこに湧くのはワインの泉。壁一面のワインセラーには数百本のストックを蓄え、カウンター上のワインクーラーでは常に10本近くのグラスワイン用のボトルが並ぶ。しかも「お客様のお好みによっては新しいボトルを開けます」とシェフの石井一輝さん。なんとも気前がいい。

黒こしょうをきかせた山形豚の自家製ソーセージ1320円

前菜をつまみながら軽く済ませるもよし。パスタや肉料理でしっかり満腹になるのもよし。料理はどれも、ワインを誘う骨太な味わいが特徴だ。さらに、ラストオーダーは翌1時。こんな懐の深い店が、うちの近所にもあったらいいのになぁ。

［住所］東京都目黒区自由ヶ丘2-14-1 とり正ビル3階
［電話］03-6421-3365
［営業時間］18時～翌2時（翌1時LO）
［休日］木、第3水
［交通］東急東横線ほか自由ヶ丘駅正面口から徒歩5分

撮影／鵜澤昭彦（MATILDA GINZA、falo）、貝塚隆（Risosteria Trentatre、マンジャフォーコ、nerisa 、aniko 、Cizia、ジロトンド、neo、filo）、西崎進也（IL MOSTRO、ブリッカワインスタンド、141）、取材／池田一郎（マンジャフォーコ）、岡本ジュン（Risosteria Trentatre 、nerisa 、Cizia 、MATILDA GINZA、falo、neo、filo）、編集部（ジロトンド、ブリッカワインスタンド）、吉田彩乃（IL MOSTRO、141）、岡野孝次（aniko）

※2022年6月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。