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無病息災を祈って

氷室まんじゅうのルーツは、江戸時代にさかのぼります。実は、氷室まんじゅうを食べる「7月1日」には、意味があります。当時、加賀藩は氷室で貯蔵した雪氷を取り出し、将軍家に献上していました。その氷室を開く日が旧暦6月1日。現在では7月1日というわけです。金沢では7月1日は「氷室の日」と呼ばれています。

遠い江戸まで氷が溶けずに無事に届くようにと、祈念して供えられたのが氷室まんじゅうの始まりだったそうです。五代藩主の前田綱紀のときに、金沢の菓子職人だった道願屋彦兵衛が考案したと伝わっています。以来、氷室の日に、氷室まんじゅうを食べて無病息災を願う習慣が広がりました。300年もの歴史がある伝統の和菓子です。

湯涌温泉観光協会では、1986年に氷室を復元。6月30日に氷室開きをして雪氷を切り出し、石川県知事や金沢市長に贈呈するほか、加賀藩下屋敷のあった東京都板橋区、上屋敷のあった文京区、前田家の旧本邸が残る目黒区という縁のある区にも送ってきました。

今年は、上記に加えて、その伝統の雪氷が江戸本店にも送られ、7月1日に展示されます。

7月1日の江戸本店では、金沢の伝統が体感できる貴重な日となりそうです。

氷室の雪氷(「いしかわ百万石物語 江戸本店」提供)

「いしかわ百万石物語 江戸本店」の店舗情報

住所:東京都中央区銀座2-2-18TH銀座ビル
TEL:03-5579-5890
営業時間:10時半〜19時
交通:地下鉄有楽町線銀座一丁目駅の4番出口を出てすぐ

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おとなの週末Web編集部 堀
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