『かまびす』 @清澄白河
本格焼酎が世界の蒸溜酒と肩を並べる時代がやって来た!
扉を開けた途端、いい匂いに包まれた。匂いの素は、月桃の葉で包んで蒸し上げた肉団子。席に着く前からここは間違いなく美味しいぞ、そんな確信めいた気になってくる。「美味しいお酒と料理の店がやりたかったんです」というのは店主の一場鉄平さん。人気の虎ノ門蒸留所でオリジナルジンを造る蒸溜家でもある。
(奥)焼酎酵素サワー 900円~ (手前)むちむちの肉団子の月桃の葉蒸し 800円
自身が手がけるカラフルなボトルのジンを中心にさまざまな蒸溜酒を揃え、焼酎には専用リストも用意されている。女将が作る料理は和食をベースに、スパイスや発酵調味料などを巧みに取り入れ、蒸溜酒に寄り添わせる。
飲むうちに、「焼酎も世界の蒸溜酒と肩を並べる時代になったのか」と頼もしい気持ちになってくる。ジンから焼酎へ、時おりメスカルなんかも挟んじゃって、と行きつ戻りつ楽しめる、焼酎新時代のうれしいスタイルだ。
[住所]東京都江東区深川1-8-12
[電話]070-8957-5794
[営業時間]16時~22時
[休日]日・月
[交通]地下鉄大江戸線清澄白河駅A3出口から徒歩8分
『下北六角』 @下北沢
ソーダ、水割り、カクテルも。自由自在な割り方にハマる人続出!
今年3月に開業した下北沢の商業施設『ミカン下北』。その最も目立つ場所(駅改札からすぐ!)にあるのが『下北六角』だ。ドリンクは焼酎をフィーチャー。おまけにここ、三軒茶屋で大人気の酒場『マルコ』の系列ゆえに、訪問前から期待は高まる。
来店すれば、美味しい衝撃の連続だ。「イモティードッグ」は芋焼酎ベースのソルティードッグで、なんたる飲みやすさ。黒糖焼酎ベースの「黒糖モヒート」は、爽快な飲み口でグイグイいける。また極めつけは「藥酎鶏(やくちゅうどり)」なる物騒な名前の料理。
(奥)フラミンゴオレンジイモティードッグ 760円 (手前)美桜鶏の『藥酎鶏』 1300円
米焼酎にカルダモンを効かせたリキュール「カルダモンテイク7」で漬けた丸鶏を豪快に焼いた一品で、スパイシーな風味が杯を進める。これらの変わり種がありつつ、造りや焼物などの和の肴は酒に合うものばかり。焼酎の虜になった客で、早くも連日満席の盛況ぶりだ。
[住所]東京都世田谷区北沢2-11-15 ミカン下北A街区205
[電話]03-6450-9177
[営業時間]11時半~14時(売り切れ仕舞い)、17時〜23時(22時LO)
[休日]第2・第4月曜昼
[交通]小田急線ほか下北沢駅東口からすぐ
『マルミヤ亭 上野店』 @上野
鮮度が自慢のホルモンに焼酎ソーダを。爽快感が食欲を刺激する
京都のコリアンタウン・東九条で約半世紀愛される豚ホルモンの名店が、2021年12月東京へ初出店。いざ訪れて、「豚ホルモンって、こんなにペロッと平らげられたっけ?」と驚かされる。脂の旨みは濃厚なのに、軽やかな食後感。
店長の菱田さん曰く「鮮度に自信アリ」だそうで、加えて揉みダレの端正な味わいがさっぱりとした後味を生んでいる。そして欠かせないのが、焼酎の存在。すっきりとしたフレーバーをソーダで割れば、爽快さが食欲を刺激する。
(左奥)皮付きバラ(あばら) 780円 (右奥)クールミントグリーン(ソーダ割り) 650円 (左手前)キクアブラ(小腸の周り) 480円 (右手前)コメカミ(ホホ肉) 580円
またホルモンと並ぶ名物が、蒸し豚と豚足。このふたつにも肉の力強い滋味と、あっさりとした食後感が共存する。「これにはフルーティな風味の焼酎がおすすめ」と菱田さん。カウンターの目立つ場所に肉と合う焼酎が20種ほど並ぶから、水やソーダで割って、豚のさまざまな部位を楽しみ尽くすのが吉だ。
[住所]東京都台東区上野6-8-4
[電話]080-4116-5038
[営業時間]17時~23時(22時半LO) ※土・祝15時~、日15時~21時(20時半LO)
[休日]月
[交通]JR山手線ほか御徒町駅北口から徒歩4分