地方の試合でも焼肉店によく行く 父、姉の影響で10歳からクラブを握った。強豪、福井工大附属福井高校卒業後、2度目のプロテストとなった2017年にトップ合格。2018年は、持ち前の飛距離を武器に大活躍した。優勝こそなかった…
画像ギャラリー女子プロゴルファー、松田鈴英(れい)さん(24)の毎日を支える“ハートめし”は、地元・滋賀県彦根市にある『炭火焼肉一休亭』の高級焼肉だ。
口の中でとろけるような食感
名神高速道路彦根ICから車で約1分。彦根駅、琵琶湖方面に向かうとすぐに看板が見えてくる。
「滋賀県が誇る名産・近江牛を1頭買いして提供される上ロースは特におススメ。口の中でとろけるような食感が染み渡るそう。他にも近江牛ミスジ、ハラミ、タン塩、ロース、カルビ……何でも肉のうま味が広がっておいしいんです。さらにデザート類も充実していてプリンココット付きプディングは直ぐに売り切れる絶品。日替わりの特別デザートも魅力的です」
松田さんが笑顔で、その焼肉の美味しさを語る。彦根市では予約しないと入れない常に満席の人気店という。和モダンテイストのお洒落なインテリアも人気の秘密だ。
そういえば、プロデビュー直後に話を聞いた時には、「鶏肉が好きです」と目を輝かせていたこともあった。一休亭には、鶏もおいしく食べられるメニューがある。
「オーナーさんもゴルフがお好きで、帰ってくるとよく行きます」。この場所でエネルギーをチャージしている。
試合が続くと、自宅に帰ることも難しくなるが、戻った時にホッとくつろぎ、おなかいっぱいで幸せになれる店がここなのだ。
地方の試合でも焼肉店によく行く
父、姉の影響で10歳からクラブを握った。強豪、福井工大附属福井高校卒業後、2度目のプロテストとなった2017年にトップ合格。2018年は、持ち前の飛距離を武器に大活躍した。優勝こそなかったものの36試合中10試合でトップ10入りを果たした。
特にシーズン終盤の活躍は目覚ましく、最終戦の1つ前の試合で2位になるなどして賞金ランキング11位と大活躍してシード権を獲得した。2019年も踏ん張って、賞金ランキング32位でシードを維持している。
新型コロナウイルス感染拡大で序盤戦がなくなり、翌年と一緒のロングシーズンとなった2020~21年は、ペースを乱されたのか結果が出せず、残念ながらシード落ち。今年は出場できる試合と、下部ツアーのステップアップで全力を尽くしながら、シード復活を目指している。
以前、健康を維持するコツについて尋ねた時に、「とにかく眠ることです。テレビ見るよりケータイいじるより眠りたい。ご飯食べ終わったら(午後)6時でも寝ちゃいます」と話したあどけない雰囲気は今も変わらない。
「地方の試合でも焼肉店はよく行く」そうだ。
プロテスト合格前には地元のゴルフ場でキャディのアルバイトをしながら、練習やトレーニングに精を出し、合格につなげた努力と精神力も持ち合わせている。試合に出る機会が少ない今年の状況も、必ず糧にしてくれるはずだ。
長いシーズンも半ばを過ぎた。松田さんの戦いは佳境を迎えようとしている。長い手足を上手に使ってドライバーをかっ飛ばすプレースタイルは、ファンには魅力的。焼肉と大好きな鶏肉を原動力に、ツアーで大暴れする日が待ち遠しい。
『炭火焼肉一休亭』の店舗情報
[住所] 滋賀県彦根市外町6
[電話] 0749-23-7265
[営業時間] 16時半~23時(料理L.O.22時、ドリンクL.O.22時半)
[定休日]年末年始
※新型コロナウイルス感染拡大などの影響で、営業時間や休みは異なる場合があります。事前にお店にご確認ください。
[交通] JR・近江鉄道彦根駅から徒歩約20分