使いたい調味料を切らしていた! そんな経験、ありませんか?
その代表が「バター」。毎朝のトーストに使う人でないかぎり、意外と切らしてしまいがち。でも、バターがないからといって料理するのを諦めてしまうのは残念……。
というわけで、バターの代わりになる3つの食材と活用アイデアを紹介しましょう。
文/藤岡操(フードコーディネーター・栄養士)、メイン写真/tashka2000-Stock.Adobe.com
【マヨネーズ】バター代用品の筆頭! オムレツにも最適
マヨネーズに含まれる油分と卵黄のコクがバターに通じています。
例えば、バタートーストの代わりに、マヨネーズを塗って焼いた“マヨトースト”も、とても美味しいですよね?
加熱によって酸味はほどよく飛び、コクが残るので、バターの代用として使うなら加熱する料理がおすすめです。
■オムレツ
→卵にマヨネーズを加えて混ぜる
マヨネーズを加えると卵がふっくら仕上がります。旨味を閉じ込めているので、冷めても美味しくいただけます。焼く際は、マヨネーズを使ってもいいですが、オリーブオイルなどの植物油を使ってもOK。
■ホワイトソース
→マヨネーズ&水切り豆腐をよく混ぜる
豆腐1丁を電子レンジ(600w)で3~4分加熱、または、豆腐をちぎってザルに15分ほど上げて水切りし、マヨネーズ大さじ1~2、塩をふたつまみ加えてよく混ぜれば完成。ミキサーやブレンダーで撹拌すれば、ふんわりクリーミーに!
木綿豆腐ならぽってり濃厚、絹豆腐ならふんわり軽やか。また、用途に合わせて、味噌またはコンソメ、粉チーズを加えるなどして、アレンジも自在です。
■甘くないクッキー
→生地にマヨネーズを混ぜる
クッキーにマヨネーズ!? と思われるかもしれませんが、塩味のクッキーなら相性抜群! フランス菓子の一種に「プティ・フール・サレ」と呼ばれる、ほのかに塩味が利いた焼き菓子があります。このような甘くないクッキーを作るなら、バターの代わりに使っても違和感がありません。おつまみにもぴったりです。
■バターソテー
→マヨネーズでソテー
フライパンにマヨネーズを入れて火にかけ、具をソテーしたり炒めたりすればOK。マヨネーズから油が溶け出して、バターと同じように使えます。少し焦げてくるとマヨネーズのこうばしい香りが! マヨネーズは味付けにも一役買うので、一石二鳥です。
【ヨーグルト】お菓子に使えてバターよりあっさり!
ヨーグルトにも牛乳由来のコクがあるので、パウンドケーキやクッキー、カップケーキなどを作る際は、バターの代わりにヨーグルトが使えます。ヨーグルトは、バターよりあっさりしているので、軽やかな味に仕上げたいときに使うのがおすすめです。
■パウンドケーキ・カップケーキ
→生地にヨーグルトと植物油を加える
「ヨーグルトの酸味が気になる」と思われるかもしれませんが、焼き上がると酸味は飛び、生地はしっとり軽やかに仕上がります。
油はオリーブオイルのほか、香りやクセがない太白ごま油、大豆油なども使えます。ヨーグルトの分量の目安は、小麦粉とヨーグルトが1:1。小麦粉が100gならヨーグルト100g、油20~30gです。
■スイートポテト
→水切りヨーグルト&オリーブオイルを加える
蒸かしてマッシュしたサツマイモに水切りヨーグルト、砂糖、オリーブオイル少々を加えて混ぜれば、あっさりヘルシーなスイートポテトに。好きな形にして表面に卵黄を塗ってトースターやオーブンで焼けば完成です。