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週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で連載中の「クッキングパパ」は、主人公のサラリーマン荒岩一味が、得意の料理の腕を振るって、家族や同僚らとの絆を深めるストーリーが人気。

著者のうえやまとちさん自身が、試行錯誤を繰り返しながら作り上げた自信作のオリジナルレシピを、詳細なイラストと臨場感あふれる筆致で紹介しています。本稿では3月3日号で通算1600話を突破した膨大なエピソードのなかから、毎週1つを取り上げ、その料理にまつわる四方山話をお届けします。

長引くコロナ禍で、自炊をする人が増えているいま、「クッキングパパ」を参考に料理を作って食べて楽しんでみませんか。第35回は「パーコーめん」です。

トンカツとは肉が違う!? 「パーコー」とは

パーコーめんは、ラーメンの上に、油で揚げた厚切りの豚肉を丸ごとのせたド迫力な一杯です。

パーコーを漢字で書くと「排骨」。中国語で、骨付きの豚バラ肉のことで、さらに肉に衣をつけて油で揚げた中華料理を指すようになりました。近年ブームが起きている台湾グルメとして、じわり人気を集めています。

クッキングパパ第151巻「COOK.ボリューム満点!! パーコーめん」では、インスタントラーメンを使って、手軽に個性的な台湾屋台の味を楽しめます。

パーコーめんは、一見すると、トンカツがのっているかのよう。では、パーコーとトンカツは何が違うのか――。実際に自分で作ってみると、答えが見えてきます。

豚肉はトンカツ用の肩ロースかバラ肉の筋を切って、塩コショウするところまでは一緒。トンカツなら、後は小麦粉→卵→パン粉をつけて油に投入するだけです。

一方、パーコーは、衣をつける前に肉に下味をしっかりつけるのが特徴。酒と醤油を同量入れたつけ汁におろしにんにく、生姜、玉ネギを加えて10~30分ほど漬け込んでおきます。下味がしっかりついたら、衣は片栗粉だけをまぶします。

荒岩流「パーコーめん」レシピは“待ちの時間”のひと手間が鍵

パーコー麺には関東風ショウユ味がオススメ! 最も合うインスタントは「チャルメラ」とのコメントも(クッキングパパ「COOK151.ボリューム満点!! パーコーめん」より)

あとは油で揚げるだけですが、ここでも“待ち”の時間が大切になってきます。

片栗粉を肉や魚にまぶして揚げる際は、粉を軽くはたいてから5~10分程度なじませるようにします。このひと手間で、粉が具材に均一についてキレイに揚がるほか、鍋の油汚れが少なくてすむからです。

170~180℃でカラッと揚げて冷ましたら、ひと口大に切っておきます。その間に、彩りのチンゲンサイやホウレンソウなどの青菜をサッとゆで、冷水にとって水気を切っておきます。

いよいよ、仕上げていきましょう。インスタントラーメンを茹でて丼によそったら、揚げたてのパーコーと青菜をのせ、上から刻みネギをかけていただきます!

カラッと揚げた豚肉を、わざわざ汁に浸すなんて……と思いきや、パーコーのふやけた肉の衣と汁が一体化して、独特の歯ごたえと風味豊かな香りがたまりません。

ガッツリした見た目ながら、豚肉はビタミン豊富で女性にもおススメ。さらに、さまざまな薬味が入ったスープは、体を芯から温めて血行を良くしてくれますので、寒くなる時季には特にオススメです。

クッキングパパは台湾グルメを「先取り」

「パーコーめん」が「クッキングパパ」で連載されたのは、1988年。同じく台湾グルメの代表格、「台湾かき氷」は1992年に登場しています。

何といまから30年以上も前に、いち早く現地の目新しい料理を先取りして、私達に作り方を紹介してくれているとは、改めて驚かされます。これからも、どんな斬新な料理が飛び出すのか、楽しみですね。

文/中島幸恵、漫画/うえやまとち

◆『クッキングパパ』とは?

福岡市博多を舞台に、商社の営業課に所属するサラリーマン、荒岩一味が家族や同僚、友人らに得意な料理の腕前を披露、食を通じて周囲の人々に笑顔とパワーを与える物語。作中ある料理のレシピは、定番料理からオリジナルメニュー、地元九州の郷土料理まで多岐にわたり、詳細なイラストとポイントを押さえた簡潔な説明はいま、すぐ作りたくなると好評を博している。 週刊漫画誌「モーニング」(講談社発行)で1985年から連載している人気シリーズで、2022年10月現在、単行本は163巻。

この記事のライター

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