年末年始の参拝後に!神社・お寺の近くの蕎麦屋(下)日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社

年末、年始は何かと神社・仏閣に足を運ぶ時期。そして参拝を終えたら、おいしい蕎麦をぜひ!胃に心に、“おいしくて大満足”というご利益ももたらしてくれます。今回は日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社周辺の蕎麦店をご紹介しま…

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年末、年始は何かと神社・仏閣に足を運ぶ時期。そして参拝を終えたら、おいしい蕎麦をぜひ!胃に心に、“おいしくて大満足”というご利益ももたらしてくれます。今回は日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社周辺の蕎麦店をご紹介します。

【日枝神社】 @赤坂

山王さんの名で親しまれるパワースポット

創建約800年。将軍家の氏神、皇城の鎮として知られる。御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。近年は厄除け、商売繁盛、社運隆昌の神様としても信仰を集める。

日枝神社

[住所]東京都千代田区永田町2-10-5
[電話]03-3581-2471

『そば 沙伽藍(さがら)』 @赤坂見附

蕎麦の状態を見極め ギリギリまで攻めた粗挽きは 香りもツユの絡みも抜群

蕎麦の産地はその時々で変わるが、8月末から始まる北海道雨竜産や12月頃から始まる福井県丸岡産がメイン。店主の平川さんは農家に足を運んで栽培状況を聞き、自分好みの水分量に調整してもらうなど希望を伝えることもあるという。

かき揚天そば 1790円

『そば 沙伽藍(さがら)』かき揚天そば 1790円 ダシはパンチのある旨みと華やかな香りが共存

「石臼でざらざら感が残る粗さに挽くのですが、蕎麦の状態がわかっているとギリギリまで攻められるんです」。田舎をいただくと、しっかりと香りが立ち上がり、角が立っていてのど越しもいい。

そして、厚みのあるかき揚げはサクサクで、イカやエビはプリッとしてやわらかさもある。「蕎麦以外の料理も食材を吟味し、きちんと美味しいものを出したい」という細部にわたるこだわりが垣間見えた。

『そば 沙伽藍(さがら)』

[住所]東京都港区赤坂3-11-7 ソシアル赤坂1階
[電話]03-3589-4557
[営業時間]11時半~14時半(13時15分LO)、17時~21時45分(20時45分LO)
[休日]日(臨時休業あり)
[交通]地下鉄丸ノ内線ほか赤坂見附駅10番出口から徒歩3分
※年末は31日まで(年越し蕎麦のテイクアウトあり[要予約])、年始は4日〜

【増上寺】 @芝大門

東京タワーの眼下に立つ徳川家の菩提寺

明徳4年(1393)に創建された浄土宗の七大本山のひとつ。ご本尊は阿弥陀如来。徳川将軍代々の墓処であり、家康ゆかりの秘仏「黒本尊」を祀るため勝運を招くと言われる。

増上寺

[住所]東京都港区芝公園4-7-35
[電話]03-3432-1431

『嘉一(かいち)』 @大門

ファンの多い蕎麦の名店「本陣房」仕込みの味わいを真面目に守り続ける

東京都内に10店舗を構える蕎麦店「本陣房 本店」で20年修業し、暖簾分けで独立して20年。蕎麦の仕入れは、「本陣房」と同じ製粉業社を利用していて、北海道産を中心にその時々でおすすめの産地の蕎麦粉が届く。

一色大海老天もり 1650円

『嘉一(かいち)』一色大海老天もり 1650円 天ぷらは大振りのエビ2本に野菜付き

打つときに粉を触った手の感触で水加減を調整し、茹でるときも固さを毎回確認することは怠らない。「口にすっとなじむ歯ざわりを大切にしながら、教わったことをきちんとやるだけです。」と店主の高塚和之さんは謙遜するが、常連客が多いのはずっと変わらない真摯な仕事ぶりが伝わるからだろう。

昼限定の蕎麦が付いた1000円前後のお得なお刺身御膳や丼も人気で、近隣の会社員たちでにぎわう。

『嘉一(かいち)』

[住所]東京都港区浜松町2-1-16 
[電話]03-5777-1212
[営業時間]11時半~14時、17時~22時(21時LO)
[休日]土・日・祝
[交通]都営大江戸線大門駅A1出口から徒歩1分
※年末は31日の昼まで(年越し蕎麦のテイクアウトあり、15時頃まで[予約がベター])、年始は4日〜

【大国魂神社】 @府中

木造狛犬など文化財も多く残る緑豊かな空間

約1900年前に大國魂大神を武蔵国の守り神として祀ったのが起源。縁結び、厄除け、厄払いなどにご利益があるとされる

大国魂神社

[住所]東京都府中市宮町3-1 
[電話]042-362-2130

『手打ち蕎麦 ほてい家』 @府中

蕎麦激戦区で4代続く、美酒佳肴が揃う隠れ家的な店

江戸時代、蕎麦が名物で、今も数多くの手打ち蕎麦店がひしめく府中の街。同店は駅近くながら閑静な住宅街にある店だ。北海道産の蕎麦粉2種をブレンドして打つ、東京の蕎麦と言えばの二八は香り高く、のど越しもつるりとなめらか。

せいろ 850円

『手打ち蕎麦 ほてい家』せいろ 850円 香りとのど越し、そして安定したおいしさが二八の魅力

大甕に作り足してきたかえしに、カツオ節と昆布ダシで作る辛ツユはほんのり甘めで、これが蕎麦によく合い、多めに盛られたせいろもたちまちペロリ。激戦区で4代続く味は伊達じゃない。

蕎麦前も充実しており、平日の夜、週末は参拝後に昼間から3種盛りや天ぷらなどをアテに酒を楽しみ、〆に蕎麦を手繰る人も少なくない。実に使い勝手のいい隠れ家なのだ。

『手打ち蕎麦 ほてい家』

[住所]東京都府中市宮町2-2-20 
[電話]042-361-2624
[営業時間]11時~15時(14時半LO)、17時~21時(20時半LO)
[休日]月、第1・3火
[交通]京王線府中駅南口から徒歩5分
※年末は31日まで営業(年越し蕎麦のテイクアウトあり)、年始は5日~

【亀戸天神社】 @亀戸

ご利益だけでなく、見事な花に見惚れる神社

学問の神様・菅原道真公を祀る天満宮で「江戸三大天神」のひとつ。学業成就などを願って多くの人が訪れる。境内の梅、藤、菊も有名

亀戸天神社

[住所]東京都江東区亀戸3-6-1 
[電話]03-3681-0010

『十割江戸そば にし田』 @亀戸

正統派からアイデアものまで、多彩な蕎麦で魅了する

「ボクシングでは無理だったチャンピオンに、蕎麦でなれるといいですよね」と恥ずかしそうに笑う店主・西田さん。元プロボクサーとして活躍した後、第2の人生として選んだのは蕎麦職人への道だった。

天神そば 2200円

『十割江戸そば にし田』天神そば 2200円 濃厚ながら柚子皮を加えることで爽快感も演出。クセになる味わい

修業を重ね、試行錯誤の末に辿り着いたのは栃木県益子産の常陸秋そばを使う十割蕎麦。上品な香り漂う正統派だ。かと思えば、豚挽き肉に芝エビ、とろろをツユに加えエビ真丈をのせた、複雑で濃厚な旨みの天神そばといったアイデア蕎麦も用意する。

そして和食店で腕を振るった経験から一品料理も充実。参道にあるだけでなく、今は彼の味にノックダウンさせられたファンも多い人気店。チャンプになる日は近い!?

『十割江戸そば にし田』

[電話]東京都江東区亀戸3-2-10
[営業時間]11時半〜14時(土・日・祝〜14時半)、17時半〜21時(20時45分LO)
[休日]水、第2・4火
[交通]JR総武線ほか亀戸駅北口から徒歩10分
※年末は31日まで営業(年越し蕎麦のテイクアウトあり)、年始は3日~

撮影/竹崎恵子(沙伽藍、嘉一)、小島昇(ほてい家)、小澤晶子(にし田)、取材/井島加恵(沙伽藍、嘉一)、編集部(ほてい家、にし田)

※2022年12月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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