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町中華を発見!

そろそろグルメの方に移りましょうか。この辺はお寺と民家ばかりで、お店は少なそう。ただ以前、来た時あっちの方に定食屋がなかったかなぁ、と頼りない記憶を元にさっきの階段を下り、十字路を右手の方に歩き出す。するとすぐに町中華『宝来』を発見! いやいやこんなとこにこんな店が。まさに町に溶け込んだ店構え。聖地巡礼に訪れた者への、ご褒美のような佇まいじゃないですか。

宝来

ちょうど2人、食べ終えた客が出て来た。中に入ってみるとコの字型のカウンターに客席が7つだけ。空いているのは2席だけだった。と、いうことは今まで満席だった、ってこと。さっきの2人が出て行ったお陰でスムーズに入ることができた、ってわけだ。これまた『君の名は。』効果か!

何を頼むか。悩みに悩んだ。安直にラーメン、というテは確かにある。無難だし、王道でもある。でもなぁ。この連載でラーメンはしょっちゅう食べてるし、なぁ。

そんなわけで店の名を冠した「宝来丼」(850円)を注文。他にも750円の「豚肉丼」もあったから、こっちは牛肉なのかなぁと思ってたら、これでした。豚バラの厚切り。ちょっと炙った肉に、オリジナルの甘めのタレがたっぷり絡む。あぁ、口福。至福……。ご飯がどんどん口の中に消えていく。

宝来丼

歩き疲れた身体に、パワーが再充填されてる感じ。これはやはり、聖地巡礼者に対するご褒美ですよ。あの階段からすぐのところに、こんなお店があるなんて!!

いやぁ、来てみるものだなぁ。この感動は、規定コースばかりを辿る旅からは絶対に生まれない。期せずしての出会いにこそ、最高の福があるのですよ。

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この記事のライター

西村健
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