新横浜ラーメン博物館・あの銘店をもう一度

とんこつの旨みを封じ込めた秘伝の“築炉釜出し”スープ 博多『元祖 名島亭』【新横浜ラーメン博物館・あの銘店をもう一度】第13弾

「元祖 名島亭」のラーメン(2015年ラー博出店時の写真)

新横浜ラーメン博物館(横浜市)は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗が2年間かけて3週間のリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から始めています…

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新横浜ラーメン博物館(横浜市)は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗が2年間かけて3週間のリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から始めています。このプロジェクトにあわせ、店舗を紹介する記事の連載も同時に進行中。新横浜ラーメン博物館の協力を得て、「おとなの週末Web」でも掲載します。

第13 弾は、博多「元祖 名島亭」です。

1987年創業、継ぎ足されるスープ

第13弾は、1987(昭和62)年創業、継ぎ足され続ける秘伝の”築炉釜出し”スープ、博多「元祖 名島亭」さんです!

【あの銘店をもう一度・第13 弾・「元祖 名島亭」】
出店期間:2023年3月14日(火)~2023年4月3日(月)
出店場所:横浜市港北区新横浜2-14-21 
     新横浜ラーメン博物館地下1階
     ※第11弾「麺の坊 砦」の場所
営業時間:新横浜ラーメン博物館の営業に準じる。
     詳細はコチラ

・過去のラー博出店期間
2015年2月18日~2017年2月26日

「元祖 名島亭」ラー博店初日(2015年2月撮影)

岩岡洋志・新横浜ラーメン博物館館長のコメント「引退された創業者の城戸さんは、このラー博の3週間だけ戻ってきてくれます」

全国のご当地ラーメンで最も知名度があるのが札幌と博多です。博多の中でも様々なスタイルがありますが、名島亭は、当時博多の中心街から7kmも離れた場所にもかかわらず、地元のお客さんで賑わっていました。大きな築炉釜(ちくろがま)で炊くスープは臭みもなく、コクと旨味を兼ね備えた味わいで、毎日でも食べたくなる味わいです。創業者の城戸修さんは頑固おやじのように見えましたが、話すと大変気さくで義理・人情を重んじる方でした。

名島亭のスープは熟練の技術を要し、少しでも目を離すと風味を損なうほど、繊細で取り扱いの難しいスープとのことです。城戸さんは引退されたのですが、この3週間だけ戻ってきてくれるとのことで、大変嬉しく思います。

福岡・長浜の人気屋台で修業、住宅街なのに行列のできる店

創業は1987年。創業者の城戸修さん(現在は引退)は福岡市中央区長浜の人気屋台「長浜一番」で修業し、毎日食べても飽きない、味噌汁のような愛されるラーメンを目指しました。「元祖 名島亭」は、福岡市の繁華街(天神)から約7kmも離れた東区名島の住宅街に本店(2022年に閉店、福岡県では現在「博多デイトス店」「Mark is 福岡ももち店」が営業中)を構えているにもかかわらず、地元のみならず県外からも多くの人が訪れる銘店です。

「元祖 名島亭」 本店の行列(現在は閉店)

2008年4月に放送されたFBS福岡放送「九州ラーメン総選挙2008」では、地元の支持を得て、見事1位に輝くなど、地元密着を信条としながらも、その実力は県内外のラーメン通をも唸らせています。

スープ釜を空にせず、継ぎ足していく「呼び戻し」

「元祖 名島亭」の命はスープ作り。試行錯誤の末にたどり着いたのが、スープ釜を空にせず、減った分のスープを継ぎ足す「呼び戻し」です。“本物”を求め、本場・久留米から鋳鉄製の羽釜「築炉釜(五右衛門釜)」を取り寄せ使用。

命のスープを生み出す「築炉釜」

火力が強く、良いスープがとれる反面、わずか10分でも目を離すと風味が失われてしまうほど取り扱いが難しいとのこと。まるで生き物のように刻一刻と状態を変えていくスープを相手に、丁寧にアクを取り、とんこつの旨みをギュッと閉じこめます。

2日以上かけ丹念に炊き上げ、豚骨の旨みをあますところなく抽出したスープは、熟成されたコクと旨みがありながら、まろやかであっさりと食べられます。

「元祖 名島亭」のラーメン、深みのあるまろやかな味わい

豚頭、げんこつを「築炉釜」で2日間以上かけて作られたスープは、深みのあるまろやかな味わいが特徴です。

「元祖 名島亭」のラーメン(2015年ラー博出店時の写真)

麺は博多・長浜地区特有のコシの強い極細ストレート麺(番手28/自家製麺)を使用。歯切れが良く、シコシコとした食感が愉しめ、替玉必至です。具材はチャーシュー、ネギ、キクラゲとシンプルですが、スープとの相性は抜群。

「元祖 名島亭」さんの出店は2023年3月14日(火)~4月3日(月)の3週間です。皆様のお越しをお待ちしております。

『新横浜ラーメン博物館』の情報

住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
交通:JR東海道新幹線・JR横浜線の新横浜駅から徒歩5分、横浜市営地下鉄の新横浜駅8番出口から徒歩1分
営業時間:平日11時~21時、土日祝10時半~21時
休館日:年末年始(12月31日、1月1日)
入場料:当日入場券大人380円、小・中・高校生・シニア(60歳以上)100円、小学生未満は無料
※障害者手帳をお持ちの方と、同数の付き添いの方は無料
入場フリーパス「6ヶ月パス」500円、「年間パス」800円

※協力:新横浜ラーメン博物館
https://www.raumen.co.jp/

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