発祥の地で味わう名物「五島うどん」 食べ方の定番は「地獄炊き」
五島の名物といって、「五島うどん」を思い浮かべる人が多いんじゃないだろうか。たしかに、五島の土産物店には、「ちょ、どれを選べばいいの?」と、圧倒されるくらいたくさんの種類の五島うどんが並んでいる。
五島うどんとは椿油を使って手延べした細いうどんのこと。奈良・平安時代に遣唐使がその製法を伝えたとされ、日本のうどんのルーツとも言われている。細麺でありながらコシがあるのが特徴で、煮込んでも煮崩れしにくいこともあり、鍋の締めとしても大活躍! 五島の家庭では、うどんが入った、ぐつぐつ煮えたぎる鍋を囲み、焼きあご(飛魚)の出汁や生卵に絡めていただく「地獄炊き」という食べ方が定番なんだとか。個人的には、つるん食感をいかし、パスタ感覚で食べるのもおすすめだ。
なお、五島うどん発祥の地ともいわれる新上五島島の船崎地区では、今も手延べ製法でうどんが作られている。「船崎饂飩伝承館」では、うどん作りの行程のうちの一部を体験可能だ(料金は大人3,000円、子ども2,200円。3日前までの予約が必要)。最初は恐る恐るだったが、切れそうで切れない生地の耐久性にすっかり安心して、無邪気にうどん作りに興じた。なお、うどんは乾燥の行程を経て、後日、自宅に送ってもらうことができる(送り先が複数ある場合は2件目からは有料)。
船崎饂飩伝承館
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