「オールドパー」。数あるブレンデッドウイスキーの中でも、日本人には昭和の時代からなじみのある高級ウイスキーの名称だ。その「オールドパー」のフラッグシップ「オールドパー12年」と、オールドパーのボトルの特徴的なデザインをあ…
画像ギャラリー「オールドパー」。数あるブレンデッドウイスキーの中でも、日本人には昭和の時代からなじみのある高級ウイスキーの名称だ。その「オールドパー」のフラッグシップ「オールドパー12年」と、オールドパーのボトルの特徴的なデザインをあしらったオリジナルタンブラーがセットの「オールドパー12 年 オリジナルタンブラーセット」が発売された。オールドパー12年は、ある世代にとっては憧れのウイスキーのひとつ。父の日ギフトにも最適の逸品だろう。
英国史上最長寿とされる伝説の人物の名を冠したブランド、時代を超えて愛され続ける
オールドパーを取り扱う「MHD モエ ヘネシー ディアジオ」(MHD)によると、「オールドパー」という名称は、「末永く後世に届けたいとの願いが込められて、英国史上最長寿と言われるトーマス・パーの愛称に因んで名づけられた」。トーマス・パーは15~17世紀、152歳まで生きたと伝えられる英国人だという。オールドパーは、1871年に英ロンドンで設立された「グリンリースブラザーズ社」によって誕生。以来、時代を超えて各国で愛されてきた。
オールドパーが戦後、日本で有名になったのは、2人の政治家の存在が大きい。1人は吉田茂(1878~1967年)、もう1人は田中角栄(1918~93年)だ。ご存知のように、2人は首相を務めた。吉田は政治家になる前、外交官として英ロンドンに赴任した経験がある。1936年には駐英大使に就任。英国好きの吉田は、このスコッチウイスキーを愛飲していた。
斜めに立つこともできるユニークなボトルの形状。その様子から「決して倒れない」「右肩上がり」として、リーダーたちには特に人気だったようだ。
この銘酒は、吉田と田中を結びつける。田中が神奈川・大磯の吉田邸を訪問した際に、オールドパーをごちそうされたのだという。以来、田中の愛飲酒にもなった。
こんな経緯もあり、オールドパーは、サラリーマンにとっても、憧れの高級スコッチとして認識されるようになる。洋酒が好きな人への特別な日の贈り物としては、最適の逸品だった。
現在もその高い評価は揺るがず、2022年に「オールドパー12年」は、世界有数のコンペティションSFWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)で最優秀金賞を受賞。これも含めて、SFWSCとSWM(ザ・スコッチ・ウイスキーマスターズ・コンペティション)で、オールドパー4銘柄(12年、18年、シルバー、スーペリア)は同年、計6つの賞を受賞している。
「ハイボール」と「水割り」おススメの飲み方
数量限定で発売された「オールドパー12 年 オリジナルタンブラーセット」を試してみた。
まずは、ストレートで。グラスに入れた琥珀色の液体からは、はちみつを想起させる甘い香りが漂い、口に含むと、ふんわりと広がっていく。なんとも、やわらかい味わいだ。
個人的にウイスキーは本来の香りや味を確認できるストレートが好きなのだが、今回は、オリジナルタンブラーセットのため、タンブラーを使ったハイボールと、水割りをおススメする。下記は、MHDの資料から。
【ハイボール】
オールドパー:ソーダ=1:3
はじけるソーダの泡が、豊かな香りと味わいを引き立ててくれます。
どんなお料理とも相性抜群です。
1.冷えたグラスに氷を入れ、オールドパーを 4 分の 1 あたりまで注ぎいれます。
2.7〜8秒ほど素早くかき混ぜ、オールドパーを冷やします。
3.次にオールドパー「1」に対し、ソーダ「3」をなるべく氷にあてないよう注ぎ入れます。
4.最後にマドラーを垂直にいれて、すぐに引き上げ完成です。
【水割り】
オールドパー:水=1:2
水を加えることで、柔らかな香りが広がります。和食との相性もよく、食中酒におすすめです。
1.冷えたグラスに氷を入れ、オールドパーを3分の1あたりまで注ぎ入れます。
2.7〜8 秒ほど素早くかき混ぜ、オールドパーを冷やします。
3.次にオールドパー「1」に対し、水を「2」注ぎ入れます。
最後にやさしく混ぜれば完成です。
どちらも味わってみたが、爽快なハイボールに特に「夏」を感じた。暑くなるこれからの季節に飲みたくなる一杯だ。
文・撮影/堀晃和
「オールドパー12 年 オリジナルタンブラーセット」商品概要
価格:6380 円(税込)
販売店舗:全国の百貨店・スーパーマーケットにお問い合わせください
【内容物】
・オールドパー12年(750ml/アルコール度数:40.0度)
・オリジナルタンブラー