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北海道・積丹のウニは、7月からお盆くらいまでが旬。一番おいしい時期を狙って、ライター菜々山がウニ旅に出かけました。

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本当においしいウニを食べるべく、いざ積丹へ

『おとなの週末』のライターとして20年近くやってきて、この食材についていろいろと思うところがあった。それが「ウニ」である。

高級店で食べても、「こんなもんか」とがっかりすることもあれば、リーズナブルなのに「おっ!」と思うこともある。値段に比例するとは一概に言えない。実際に食べてみるまでわからない。それに“当たり”の確率が他の食材に比べて低いと思う。なので「ウニって好き?」と尋ねられれば、「そんなに好きじゃない」と応えていた。

でも、それで本当にいいのか? という疑問は常に抱いていたのである。真価を知らぬまま、切り捨てているのではないだろうか? 自分なりの答えを出すため、現地へ行って捕れたてのウニを食べる。コロナ禍以前から密かに計画していた旅行をついに決行するときがやってきた。その名も「積丹ウニ旅」!

積丹について少し説明をしておくと、札幌から車でだいたい2時間の距離。ニッカウヰスキーの醸造場のある余市のちょっと先、小樽からも車で1時間ほどの場所である。透明度の高い海で育つこの地域のウニは雑味がないのが特徴だとか。そのほとんどが地元で消費されてしまうため、他の地域にはほとんど出回らないという幻のウニだという。

積丹のウニ漁は6月上旬に解禁となり8月末まで。そして秋に産卵を迎えるそうだ。ウニは産卵の2ヶ月前頃がいちばん味が良いとされているため、7月からお盆くらいまでがベストシーズン

町内には漁解禁のシーズンの間、地元産のウニ丼を出す食事処や寿司屋、民宿が合わせて20軒ほどあり、全国からウニ好きが集まってくる。

積丹にある多くの店が昼のみの営業のため、当日東京からアクセスするのはかなり難しい。そこで前泊を選択。宿をとったのが小樽だ。小樽にもステキな居酒屋や寿司屋がたくさんあって、夕飯を海鮮系で攻めるって手もあるけど、翌日のウニに全集中するため、選んだのが“小樽あんかけ焼そば”だ。

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前泊先の小樽で地元のソウルフードを食す...
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