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東京湾に面してレインボーブリッジを望む東京のお台場地区は、都内で“リゾート感覚”が濃厚に味わえる人気のスポットです。その海辺に建つホテル「ヒルトン東京お台場」が初の試みとして、宿泊客を対象にした無料の豪華クルーズ「サマー クルーズ in ODAIBA」を期間限定(8月11~20日)で実施します。サービス開始に先駆けて行われた体験イベントに参加してきました。関係者は「日本のクルーズ文化が発展していけば」と期待を寄せます。東京湾クルーズの醍醐味をリポートします。

レインボーブリッジの下をくぐって

7月中旬の夕刻、東京の空は雲がまばらに広がり、刺すような夏の西日を和らげています。クルーズ船が着岸している桟橋は、東京・台場のお台場海浜公園小型船のりば。少し離れた東側には、水上バスが発着する桟橋が見えます。

お台場海浜公園小型船のりばに着岸するミドルレンジクルーザー「CIEL BLEU(シエル ブルー)」

クルーズ船は、ケーエムシーコーポレーション(横浜市)が保有するミドルレンジクルーザー「CIEL BLEU(シエル ブルー)」(総トン数は19トン、平水区域の最大搭載人員は107人)。資料には「キャビンやギャレー、アッパーデッキなど6つのゾーンを有し、心地よいお台場の風を感じながら快適でラグジュアリーな体験をお楽しみいただけます」とあります。「CIEL BLEU」というフランス語を直訳すれば「青空」。船名の通り、鮮やかなブルーの船体が美しいクルーズ船です。

船に乗り込むと、まずは1階部分のキャビンへ。AゾーンとBゾーンに分かれ、テーブルとチェアに加え、それぞれ窓際には備え付けのシートが伸びています。2階部分にあたるアッパーデッキには、テーブルとともにソファが3セット、コーナーソファが1セット。船尾にはテーブルとチェアのセットがふたつ置かれています。今回の期間限定クルーズの定員は50人ですが、船内のスタッフによると「1階に約40人、2階には30人ほどが乗れる」余裕があるそうです。

アッパーデッキ

実際のクルーズでは飲み物の提供はありませんが、各自持ち込みはOKとのこと。この日の体験イベントでは、特別にシャンパンやジュースがグラスで提供され、参加者はゆったりと腰かけ、きらめく海面やレインボーブリッジ、湾岸に並ぶビルの風景などを楽しんでいます。

午後6時、まだ明るい中、船は出航です。東京の湾岸部は30度を超えた真夏日。この時間になっても30度近くありましたが、海上は過ごしやすくさわやかです。船がスピードを上げると、心地よい海風が身体を撫でていきます。

船はゆっくり桟橋を離れ、10分もしないで、レインボーブリッジの下へ。クルマや徒歩で通ったことは何度もありますが、真下から見上げる経験は初めてです。海をまたいで、対岸に伸びる巨大な構造物。いつもとは違った見え方に圧倒されます。

レインボーブリッジを下から見上げる
レインボーブリッジの下を通過した後

北東へ向かうと、今度は右前方に、「新交通ゆりかもめ」で台場に来るときに目にした建物群が見えてきました。“東京の台所”とも言うべき、豊洲市場です。

左前方には、大規模な“マンション群”が迫ってきました。「なんだろう?」と思って、手元のスマホでグーグルマップを思わず見ます。2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックで選手村として活用されたエリアだったことが分かります。

豊洲市場

舳先は今度、北西方面へ。右手に“選手村”を眺めながら進むと、遠くに浜離宮恩賜庭園、その奥には朝日新聞東京本社の茶色いビルが確認できました。前方に見えるのが、竹芝桟橋、そして日の出桟橋です。

選手村だったエリア
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東京タワーに続いて、コンテナ埠頭の巨大クレーン群...
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おとなの週末Web編集部 堀
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