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公共交通機関の充実、子供達のために公園を増やしたい

では具体的には、政治家になったら実現したい政策とは。

「まず第一に、公共交通機関を充実させることです。八街、って本当に交通の便が悪いんですよ。鉄道は総武本線が通ってるだけだし、バスもあるけど走ってる範囲が狭い。おまけに1時間に1本あればいい方とか、本数もとにかく少ない。だからお年寄りで、もう免許も返納したいと思ってもなかなかそれができない人が多いんです。買い物に行くのに、自分でも不安ながら運転せざるを得ない。これを解消したい。

JR八街駅

もう一つは、公園を増やすことです。八街って公園が本当に少ない。僕が生まれ育ったのは東京の江戸川区ですが、江戸川って23区でもかなり公園が多いんですよ。だから尚更、感じる。ボール遊びも禁じられてるから、家の近くの車がビュンビュン走ってるとこで子供達が遊んでる。本当に危ないんです」

高齢者に優しく、子供がのびのびと遊べる町にしたい。どちらも社会的弱者に寄り添う政策と言えるだろう。

後藤祐樹氏

ゲンを担いで「カツ丼」

後藤氏は以前、この『おとなの週末Web』の連載企画「元アイドルが食べた“刑務所メシ”」(計4回)で、“塀の中”での食生活に触れている。

では最後に、「選挙メシ」は?告示の日にはあれを食べよう、とか決めているのだろうか。

「やっぱり、ゲンを担いでカツ丼、かなぁ。僕、受験もしたことないので本当にこれまで、ゲンを担いだことなんて一度もないんですよ。だから人生初のゲン担ぎ」

千鶴夫人手作りのカツ丼

これまで後藤氏が挑戦して来た、例えば格闘技なら、必死で鍛えれば結果もついて来るだろう。だが選挙となると最後は神頼み。やるだけやったら後は運を天に任せるしかない。

では、どこのカツ丼を? 地元にお目当ての店でもあるのだろうか。

「普段、僕あまりカツ丼を食べてないからなぁ。どこが美味しい? とか周りに聞けば教えてもらえるだろうけど。でもやっぱり、妻に作ってもらおうかな。頼めば、作ってくれると思います」

奥さん、千鶴夫人は料理がお得意。そのお手製のカツ丼となれば、それはご利益もあることだろう。

後藤祐樹氏

後藤祐樹
ごとう・ゆうき。1986年7月10日、東京都江戸川区生まれ。1歳上の姉は、元『モーニング娘。』の後藤真希(通称・ゴマキ)。99年に13歳でスカウトされ、2000年にソニンと組んでダンスボーカルユニット『EE JUMP』のメンバーとして歌手デビュー。01年に発売した「おっととっと夏だぜ!」がスマッシュヒット。未成年でキャバクラに通っていたことが報道されるなどして02年に芸能界を引退した。とび職をするなどして働いていたが、07年10月に銅線の窃盗容疑で逮捕され、12月には強盗傷害で再逮捕、翌08年5月に懲役5年6月の実刑判決を言い渡された。その後、川越少年刑務所に収監され、12年10月に仮釈放で出所。15年に現在の妻の千鶴さんと結婚し、義父のダクトを扱う会社を手伝うほか、YouTubeなどで活動している。22年1月からは芸能事務所「エクセリング」に所属。22年9月には『アウトローの哲学(ルール) レールのない人生のあがき方』(講談社ビーシー/講談社)を上梓した。

後藤祐樹氏
『アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方』(講談社ビーシー/講談社、1650円)

西村健
にしむら・けん。1965年、福岡県福岡市生まれ。6歳から同県大牟田市で育つ。東京大学工学部卒。労働省(現・厚生労働省)に勤務後、フリーライターに。96年に作家デビュー。2021年で作家生活25周年を迎えた。05年『劫火』、10年『残火』で日本冒険小説協会大賞。11年、地元の炭鉱の町・大牟田を舞台にした『地の底のヤマ』で日本冒険小説協会大賞を受賞し、12年には同作で吉川英治文学新人賞。14年には『ヤマの疾風』で大藪春彦賞に輝いた。他の著書に『バスを待つ男』『目撃』、雑誌記者としての自身の経験が生んだ長編『激震』など。

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