旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。 さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:新しょうが
難易度:★★★☆☆
旬は短い!! たっぷり作り置きをしましょう
新しょうがとは、採れたて、または早採りをした根しょうがのことです。
一般的に、季節に関係なく売られているしょうがとは根しょうがのことです。根しょうがは収穫されてすぐに出荷されず、2~3カ月ほど寝かした後に出荷されます。
新しょうがは夏頃から出荷の最盛期を迎えますが、夏に流通するものはハウス栽培のものが多く、露地栽培のものは9月~10月が旬となります。
新しょうがは根しょうがと比べて色が白く、甘みがあり、水分をたっぷりと含んでいて繊維が少ないため、みずみずしく柔らかいことが特徴です。
薬味のほかに、酢漬けや漬物、シロップ漬けなどにしても美味しくいただけます。まとめ買いをして、甘酢漬けにして作り置きしておけば、サラダ、刺身や焼き魚の口直しにと、さまざまな用途に使うことができます。酢漬けにすれば冷蔵庫保管でおよそ2~3カ月はもつといわれています。このとき、清潔な瓶を使用することは忘れずに!
また、根しょうがのようなツンとした辛みが少ないため、ほかの野菜のように、フライや肉巻き、炒めものの具材としても使用することができます。
新しょうがは根しょうがとは異なり、旬の時期にしか店頭に並ぶことは少ない野菜です。もし目にしたら、ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。
美味しい新しょうがの見分け方
全体が白っぽい部分が多く、表面にツヤがあるものを選びましょう。また、茎の切り口の部分が鮮やかな紅色のものを。
新しょうがは水分が多いため、根しょうがより傷みやすく長期保存はできません。鮮度がよいうちに使い切ることをおすすめします。すぐに使用しない場合は、新聞紙などに包み、保存しましょう。ただし、保存期間は冷暗所に2~3日、冷蔵庫なら1週間を目安にしてください。
スライスしたり、千切りにしたものを冷凍すれば1カ月くらいは風味を損なうことなく食べることができます。
新しょうがの注目栄養素
香りや辛み成分であるジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールには高い薬効があることが知られています。
ジンゲロールは、殺菌作用、血行促進作用、消化液の分泌を促して食欲を増進させる作用を持ちます。
ジンゲロンは、殺菌作用、発汗作用のほか、新陳代謝を促進して体脂肪燃焼効果がある可能性がある成分としても研究が進められています。
ショウガオールは、ジンゲロールを加熱することで生じる成分で、血流促進効果が高く、冷えの改善や血液サラサラ効果が高い成分といわれています。
根しょうがよりも量を食べることができる新しょうがは、ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールをたくさん摂るには最適の食品といえます。
また、夏バテ気味で食欲がない、倦怠感に悩まされている人にもおすすめです!
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