旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:するめいか
難易度:★★☆☆☆
コリコリの食感がたまらない!
いかは約500種、日本の近海では100種前後ほどか生息しているという実に種類の多い生物です。そのなかでも日本人にもっともポピュラーで、漁獲量が多いのが「するめいか」です。
するめいかは、刺身はもちろんのこと、煮る、焼く、揚げる、干すなど、どんな調理法でも美味しくいただける万能海産物で、古来より日本人の食卓には欠かせない食材とされてきました。
するめいかの特徴は、コリコリとした食感と甘みが強いところ。するめいかの食感を存分に楽しむなら、刺身が一番! また、わた(内臓)の旨みが濃厚なため、塩辛にもぴったり。
ただし、わたの旨みが増すのは脂がのり始める晩秋から冬にかけて。ということで、わたの旨みを楽しみたいという人には冬のするめいかがおすすめです。
するめいかの旬は地域によって異なりますが、太平洋や日本海沿岸では5月~9月頃までが漁獲量が多く、美味しい時期となります。
するめいかはするめの原材料だから「するめ」という名前がつけられていると思っている人も多いかもしれませんね。もちろん、するめいかもするめの原材料として使用されていますが、語源はするめではなく、「墨を吐くものの群れ=墨群れ(すみむれ)」といわれています。
するめいかの寿命は1年と非常に短く、そのぶん成長スピードは早く、生まれてから10カ月ほどで外套長約27~30cm程度にまで成長します。外套長とは、一般的に耳と呼ばれる部分(ヒレ)のてっぺんから、胴体の最下部(外套膜の付け根)までの長さで、アシの長さは含まれていません。
ここ数年、不漁が続いていて、以前よりもかなり高価になってしまっているのが少し残念ですね……。