×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

迷いなし!ひたすら濃厚直球勝負!久留米生まれの”どトンコツ”

魁龍が新横浜ラーメン博物館に出店した当時、ここまで超濃厚なとんこつラーメンは首都圏はもちろんのこと、世界中探してもないだろうという結論に至りました。そこで、通常の濃厚とんこつラーメンと差別化するうえで”どトンコツ”という言葉で表現しました。この言葉が魁龍の全てを表していると思います。

魁龍のスープに使用するのは豚の頭と背脂だけ。昔ながらの鉄の大釜で、豚頭を焦がさないようつきっきりで24時間、ひたすら煮詰めます。徹底的に煮詰めるため、ひと釜で仕上がるスープはわずか60杯分です。

鉄釜で炊く魁龍自慢の超濃厚スープ(2001年撮影)

魁龍の濃厚スープのもうひとつの秘密は、創業以来注ぎ足し続けてきた呼び戻し方式。漬物の「糠床」の原理と同じように、完成したスープをベースに、豚頭と水を加え、新しいスープの仕込みを行います。こうすることで、熟成されたスープと若いスープが絶妙なバランスを醸し出し、こってりと濃厚ながらも豚骨本来の旨みが生きた、マイルドな口当たりのトンコツスープが出来上がります。

スープを仕込む森山さん(2001年撮影)

濃厚さを象徴するように、スープを飲み干すと、丼の底には溶けた骨粉が残ります。合理一辺倒の時代に、トンコツスープのルーツ久留米の伝統的なやり方を愚直なまでに貫き、決して手間を惜しまない店主の思いが伝わってくるようなスープです。

また2001年当時の味からさらに進化し、骨粉までも砕かれた濃厚なスープに仕上がっております。

旨味の詰まったスープ(2023年撮影)

麺はスープとのバランスを考えて、2日間寝かせた低加水で中細のストレート麺を使用。あくまでも久留米ラーメンであるため、バリカタ、粉おとしなどのゆで加減は対応しておりません。後述しますがおすすめは「ずんだれ」です。

博多よりも少し太い低加水のストレート麺

具は、久留米の昔ながらのスタイルを踏襲し、チャーシューの細切り、メンマ、青ねぎ、そして久留米ラーメン特有の細長いのりと至ってシンプル。

次のページ
「ずんだれ」へのこだわり...
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3 4 5icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…