創業は平成4年、ルーツは昭和27年に遡る
魁龍の創業は平成4年ですが、そのルーツは昭和27年まで遡ります。
とんこつラーメンのルーツは福岡県久留米市。昭和12年に創業した南京千両が始まりとされ、昭和22年に創業した「三九」が偶然の失敗から、今のように白濁したとんこつラーメンを生み出し、鹿児島を除く九州全域に広がっていきました。
その後、久留米では「清陽軒」、「幸陽軒」が台頭し、「清陽軒」の創業者である飯田耕作さんの義弟にあたる香月昇さんは「清陽軒」で腕を磨き、昭和29年に当館にも出店した「大砲ラーメン」を創業。
一方、昭和27年創業の「幸陽軒」の立ち上げに携わり、味を作り上げたのが、魁龍の店主 森山日出一さんの父親にあたる森山定男さんです。
森山さんは友人である原口幸春さんとともに原口さんの自宅を改装し、「幸陽軒」を創業。原口さんが自宅を提供する代わりに森山さんが味づくりを担当しました。
その後、森山さんは昭和29年に久留米市六ツ門町に「珍宝軒」という屋台を開きます。
その父の味を受け継ぎ、久留米ラーメンの源流となるとんこつ一本やりの味で平成4年4月6日に小倉(福岡県北九州市)で開業したのが「魁龍」です。