旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■さやが長い
正解:モロッコいんげん
難易度:★★★☆☆
見た目に反してスジが少なく、食べやすい
モロッコいんげんは、マメ科インゲン属に分類される野菜で、さやいんげんの一種です。通常の円柱型のさやいんげんに比べて幅が広くて平たいのが特徴です。そのため、ヒラサヤインゲンと呼ばれることもあります。
色は鮮やかな緑色で、長さは10~15cmほどと大ぶりです。そのため、ジャンボいんげんなどと呼ばれることもあります。
モロッコという名前がついているものの、原産地は中央アメリカで、モロッコという名前はタキイ種苗が商標登録した品種名です。
露地栽培のものの旬は初夏から初秋(6月~9月頃)で、温暖な気候を好むため、夏野菜のひとつとして扱われます。
モロッコいんげんの魅力は、ゆでたり炒めたりしても、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめるところ。
また、青臭さがほとんどなく、ほんのりとした甘みがあります。そのため、素材の味をじゃませず、和洋中どんな料理にも合わせやすいことが特長です。ごま和えや、おかか和え、炒め物、天ぷら、煮物などにもしても美味しくいただけます。
スジが少なく、下処理が非常に簡単というのも魅力のひとつです。
シャキシャキ感を楽しみたいのなら塩を加えた湯で1分半〜2分間ほどゆでるのがおすすめ。氷水に取って冷やすと、色鮮やかに仕上がります。