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味と居心地と、細部までこだわり続ける姿勢に感服!『健寿司』@蒲田

席に座るとシミひとつない白木のカウンターに目を奪われた。長年手入れし続けた檜のそれは、なめらかで肌に当たる感覚も気持ちいい。奥に控える冷蔵ケースにはネタが整然と並べられ、これだけでも実直な仕事ぶりが伝わってくるではないか。現在店を守るのが物腰も柔らかな2代目の光一さん。できるだけ天然の、それも近海物を選んで仕入れている

特上にぎり 3300円

『健寿司』特上にぎり 3300円 スジのない大トロに濃厚なウニと一級品のネタが揃ってこの値段は良心的

歯応えのいい白身や、舌に吸い付くようなマグロとネタの良さは大前提として、3種類を用意する玉子焼きに、刺身のツマも手作り、さらに卓上に置く醤油だって、ひと晩で入れ替えてフレッシュな香りを大事にしている。そんな目立たぬ細部まで惜しみなく技と手間を込めた、お手本のような町寿司だ。

『健寿司』

[住所]東京都大田区蒲田5-19-3
[電話]03-3731-3411
[営業時間]17時~24時(23時40分LO)
[休日]日、祝の月
[交通]JR京浜東北線ほか蒲田駅東口から徒歩2分

つまみになる握り、その秘密は赤酢のシャリにあり『鮨処 まる』@世田谷代田

「ご飯でお酒を飲みたくなるのは寿司だけでしょう?」と店主の柴木さん。この道40年の熟練の指使いから1貫ずつ供される握りは、まさにその言葉通りの味わいだった。味を支えるのが米酢と赤酢を同割で使ったシャリ。口に含めば酸味はシャープでありつつも、後からじわじわと舌を包むようなまろやかさもあり、米粒に沁みた塩もやや強めだ。

江戸前十五貫 6500円

『鮨処 まる』江戸前十五貫 6500円 赤貝の身とヒモに、酢で〆られたキスと小肌、卵を乗せた甘エビ、藻塩をあしらった白イカなど、旬を感じさせる極め付きのネタ15貫が揃う

川崎の市場に足を運び、できる限り天然物で揃えた上質なネタと合わせれば、個性ある人肌のシャリが脂の甘みや旨み、繊細な風味を鮮やかに立たせてくれるのだ。こんな寿司には冷酒よりもおだやかに甘みが膨らむぬる燗がよく似合う。珠玉の握りでゆるゆる酒盃を傾ける、そんな粋な過ごし方もいいだろう。

『鮨処 まる』

[住所]東京都世田谷区代田1-33-12
[電話]03-3413-7716
[営業時間]17時半~21時
[休日]水
[交通]小田急線世田谷代田駅南口から徒歩10分

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町寿司の心意気が詰まった至高のマグロを堪能『真寿司』@千石...
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おとなの週末Web編集部
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