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18文字のキャッチコピー「味噌ラーメン新時代。ラー博が出した答え」

「味噌ラーメン新時代。ラー博が出した答え」というコピーは、札幌「けやき」さんがラー博に出店する際のキャッチコピーです。わずか18文字ではありますが、この言葉には様々な想いや決意が込められていました。

札幌「けやき」さんが出店したのは2004年の12月。その年の10月末までは札幌「すみれ」さんが1994年の開業時から出店していました。

結論から申しますと「ラー博が出した答え」とは、「すみれ」卒業後の店舗は、札幌味噌ラーメンの文化を繋いでいくお店として、ラー博が「けやき」を選んだという意味が込められています。

ラー博出店時の味噌ラーメン(2005年撮影)

札幌の食通たちが推した人気店「けやき」

「すみれ」さんの卒業が決まった後、私たちはあらためて札幌中のラーメンを食べ歩きました。インターネットはそこそこ普及していましたが、まだまだ足で情報を稼ぐ時代で、老舗から新しいお店まで実に20軒ほどのラーメンを食べ歩きました。

1960年代から「味噌ラーメン」として名前が売れた「札幌」は、次第に観光化と量産化が進みました。そんな中、90年代後半頃から起きた「一大ラーメンブーム」により、札幌でも味噌以外の様々な味を提供するお店が続々とオープンし始めました。しかしそこには「いろいろな味わいを楽しめるのはうれしい反面、味噌ラーメンのお店が減っていくのはさびしい。やっぱり味噌ラーメンが食べたい」という声も聞こえていました。

私たちは開業時から郷土料理のように自然発生的に根付いた食文化としての”ご当地ラーメン”に着目していたこともあり、今回の店舗は、味噌ラーメン生誕の地「札幌」だからこそ、味噌ラーメン専門店を誘致しようという結論に至りました。

そんな中、食に精通する札幌の方々が以前から「札幌に来て、もし時間があるのならここの味噌ラーメンを食べてほしい」と口を揃えてオススメする店がありました。そのお店が「けやき」でした。

すすきの本店の行列(2004年撮影)

私たちも2000年に初めて食べ、その時のメモによると「オープンしてまだ新しいお店ですが、新時代を象徴する味噌ラーメン専門店」と書き残していました。そして2004年、初めてけやきの創業者である似鳥栄喜さんにお会いすることとなりました。

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和食店を手放し、1999年11月に創業...
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おとなの週末Web編集部
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