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和食店を手放し、1999年11月に創業

「けやき」の誕生は1999年の11月。創業者の似鳥栄喜さんは、ホテル・レストラン等での料理経験を経て、1983年に創作和食店「わびさび」を開業します。

「けやき」創業者の似鳥栄喜さん(2004年撮影)

そして「わびさび」は地元の人たちからも支持を受け、一躍人気店となります。そんな似鳥さんが、繁盛店となった「わびさび」を手放し、「けやき」をはじめた理由はどのような背景があったのでしょうか?

似鳥さんによると「当時、観光で来るお客さんから、立て続けに味噌ラーメンの美味しい店を聞かれたのがきっかけで、それならば自分が納得できる味噌ラーメンを作ってみようと。しかし、いざラーメンを作ってみるとこれが非常に難しい。味はどんどん変化していくし、全く安定しない。最初は店の締め料理としてくらいの気持ちでしたが、その奥の深さに魅せられ、気づいたら2年もの時間を費やしてしまいました。その間、常連さんには迷惑されるほど試食をしていただきました。私はラーメンほど奥が深く、難しい料理に出会ったことがありません。味噌ラーメンの聖地で味噌ラーメンを極めたいという想いが強くなり、ついには“わびさび”まで手放してしまいました」と当時を振り返っていただきました。

似鳥栄喜さん

「ビートルズのような本当に味のある店に」けやきの屋号に込められた想い

けやき-欅。この屋号には「欅の幹のように太く硬く、根がしっかりしていて揺るがない、1本の木のようにありたい」との想いが込められており、またその想いは店内でも表れています。

欅の木を基調に作られた内装(ラー博店/2004年)

それは店内に流れる「ビートルズ」のBGMです。「ビートルズは解散して50年以上過ぎた今でも、幅広い層に支持されています。見たとおり『けやき』はまだ若いけれど、これから長い年月を経て、ビートルズのような本当に味のある店にしていきたい」と、似鳥さんは目を輝かせて想いの深さを語ってくれました。

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おとなの週末Web編集部
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