日本を代表する企業の工場街、多摩川の対岸には羽田空港
跨線橋を向こう側に渡り切りました。
ちょっと先へ行くと大きな車道にぶつかり、目の前は、大正14(1925)年に設立された日本を代表するステンレス鋼メーカーの日本冶金工業(にっぽんやきんこうぎょう)、その隣は川崎オキシトンの工場でした。また、バス停があったので見てみると、東芝の従業員用でした。彼らの通勤用のバスがここから発着するのでしょうね。
そう。さっきの跨線橋があれだけ幅広なのにもかかわらず、歩行者専用だったのにもこれで納得がいく。要はあれ、京浜工業地帯で働く人達の通勤用なんでしょう。この時刻は閑散としてるけど通勤時間の朝夕には、あの橋は労働者で溢れるんでしょう。やっぱここ、工場の町なんだなぁとよく分かる。線路沿いにあった小さな商店街も、夕刻には仕事帰りの彼らが疲れを解しに立ち寄って、一杯やってるんだろうなぁ。
車道沿いに左へ行ってみる。すぐにさっき、バスを降りた国道409号にぶつかった。渡って、更に先に行ってみる。多摩川に出てみたかったのだ。工場街とはまた違った顔を見せてくれる筈、と期待して。
多摩川の堤防に上ってみました。枯れたススキに覆われた広大な河川敷の向こうを、川がゆったりと流れてる。広々として何とも言えない開放感だ。
対岸は東京都大田区。羽田空港から発着する飛行機がよく見えました。また、対岸の堤防には釣り船がいくつも係留されてました。
工場街と河川敷。全く違う顔がこんなに隣接してるのもいいよね。堤防に腰を下ろし、川面を流れる風にしばし身を委ねる。いやぁ、多様な楽しみ方ができる町だなぁ。