美味しいたかなの見分け方 塩漬けなど、漬物に使用する場合は、葉が肉厚でハリとツヤがあるものを選びましょう。 炒めたりする場合には、葉が柔らかで葉先がピンとしたものを。 生のまま保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーに包…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:たかな
難易度:★★★★☆
腸にいい!! 発酵食品です
たかなはアブラナ科アブラナ属の野菜で、からし菜の一種です。生産量が多いのは九州地区。なかでも、福岡県筑後地方や熊本県阿蘇地方の生産量が多く、特産品となっています。
とんこつラーメンのトッピング、おにぎりやチャーハンの具などでお馴染みの「高菜漬け」は日本三大漬物に数えられるほど有名な食品にもかかわらず、その原材料である生のたかなを目にしたことがある人は少ないかもしれません。
生産地周辺以外の地域では稀ですが、旬の12月~3月頃には大型総合スーパーなどで見かけることもあります。
たかなはアクが強くて生では食べにくいのですが、下茹でをしてアク抜きをすれば炒め物や煮物など、ほかの葉物野菜と同様に使うことができます。
また、ピリッとした辛味があるのもたかなの特徴です。この辛味成分はマスタードと同じアリルイソチオシアネートによるものです。炒め物などにするとこの辛味がアクセントになって美味!
漬物に使われることが多いのは肉厚な葉をもつ「大葉高菜」や「三池高菜」です。ほかにも、葉の付け根にコブがある「雲仙こぶ高菜」、「阿蘇高菜」、「長崎高菜」など、種類が多いこともたかなの特徴です。
ちなみに、子持ち高菜(つぼみ菜)と呼ばれる野菜がありますが、これは高菜という名前がつけられていますが、高菜とは別の品種で、福岡県で品種改良されて誕生した県のブランド野菜です。
たかなを使った料理で有名なのは、「めはりずし」で、和歌山県の郷土料理に認定されています。
この料理は、高菜漬けを酢につけてごはんを包んだものです。もとは、漁や山仕事の合い間に食べるお弁当として作られたもので、それが「目を張る」ほどの大きさだったため、その名がつけられたとか。
美味しいたかなの見分け方
塩漬けなど、漬物に使用する場合は、葉が肉厚でハリとツヤがあるものを選びましょう。
炒めたりする場合には、葉が柔らかで葉先がピンとしたものを。
生のまま保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーに包んで保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保管すると長持ちします。
たかなの注目栄養素
前述の辛み成分、アリルイソチオシアネートには殺菌効果や抗菌効果があり、さらに、抗酸化作用や血液サラサラ効果の期待できるといわれていて、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防にもひと役買ってくれる成分です。
また、高菜漬けは塩で漬け込み、4カ月ほどかけて乳酸発酵させて作られる発酵食品です。つまり、高菜漬けは整腸効果のある健康食品ということになります。ただし、塩分が若干多めなので、食べすぎには注意しましょう。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。