旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■クイズの答えは……
正解:エリンギ
難易度:★★☆☆☆
台湾の夜市の屋台でも大人気です
年中スーパーマーケットで見かけるため、旬の時期がわかりにくいのですが、エリンギの本当の旬は冬です。ヒラタケ科に属し、きのこのなかでもコリコリとした歯ごたえがあることが特徴。
その食感がアワビに似ていることから「白アワビタケ」とも呼ばれたこともありました。実際、アワビタケはエリンギの変種といわれていますが、現在ではエリンギはアワビタケとは別物として販売されています。
実は、エリンギが全国に普及したのは平成に入ってから。原産地は南ヨーロッパから中央アジアで、日本では自生していないきのこです。1993年に愛知県林業センターが人工栽培に成功したこちがきっかけで一気に普及しました。
日本に自生するきのこの多くは、湿気の多い地質を好みますが、エリンギは乾燥した地質を好みます。
エリンギは甘みが強いことも特徴です。これは、ほかのきのこと比べて糖の一種であるトレハロースという成分が多く含まれているためです。この甘みを活かすには、ソテーや揚げ物など、シンプルな味つけでいただく料理がベスト!
台湾の夜市の屋台では、エリンギの甘みを楽しめる丸焼き「燒烤杏鮑菇(シャオカオシンバオグー)」が人気だとか。
どんな調理法でもアワビのようなコリコリとした食感が損なわれないため、ソテーや揚げ物、煮込み料理など、幅広い料理に使える万能きのこです。