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東京・代々木上原の和洋菓子店『小楽園 TEA SALON & BOUTIQUE(しょうらくえん ティーサロン アンド ブティック)』では、2024 年1月20日(土)から2月14日(水)まで、1周年を記念した摩訶不思議なバレンタインイベント「Shorakuen’ s The Utopian Hidden Mountains(小楽園 ザ・ユートピアン・ヒドゥン・マウンテンズ アット 小楽園ティーサロン)」を開催中だ。店内には巨大なチョコレート山脈がそびえ立ち、「山脈マップ」から好きな「山岳地帯」を選ぶと、「発掘員」がチョコレートの「山のかけら」を掘り出し、「からくり人形」がそれをゲストの元へ運んでくれる。さらに、壁面の水栓からホットチョコレートが流れ出る、斬新な仕掛けも!今回はユニークなここならではのバレンタイン体験をレポートしたい。

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食べられるジオラマか!?人気の「山菓子」を目当てに海外から来る客も

小さな楽園を意味する『小楽園 TEA SALON & BOUTIQUE』は、「桃源郷の土産物屋」をコンセプトに、和洋折衷なお菓子を販売する場所として、クリエイティブスタジオ「KLOKA(クローカ)」が2023年1月にオ―プンした店だ。

代々木上原の和洋菓子店『小楽園 TEA SALON & BOUTIQUE』

併設するティーサロンでは、お菓子とともにショコラショーや台湾茶を楽しむことができる。

中東風のアーチや日本の欄間など、様々な国のインテリアがミックスされた店内

数ある商品の中でも「富士山(春)」や「桜島御岳(夏)」など、日本に実在する美しい山々の稜線を地形データからかたどった「山菓子」(各種3450~4860円)は、特に人気を誇る。ガナッシュ(チョコレートクリーム)やスポンジケーキを地層のように重ねた手のひらサイズほどの看板商品。海の向こうにも評判は伝わり、このお菓子を求めてわざわざ足を運ぶ海外からの客も少なくないそうだ。

食べられる箱庭のような「山菓子」

過去には長蛇の列も!代々木上原の自店舗で初の開催

そんな個性的な菓子作りを展開する同店のバレンタインイベントは、実は店のオープン前から都内のデパートで開催されてきた。年によってテーマはさまざまだが、「チョコレート銀河」をイメージしたイベントなど、その切り口の面白さが話題となり、長蛇の列を作るケースも少なくなかったそうだ。コロナ禍をはさみ、今回は5年ぶりの開催となる。

「最近のバレンタインはチョコレートを贈ったり食べたりするということ以外に、何か特別な体験をしてみたいという方が増えてきていると思うんです。そんな方たちに向けて架空の物語の世界を体験できるイベントとして、2016年にスタートしました。今年は、初の自店舗でのイベント開催となります」と、店主兼アートディレクターの矢島沙夜子さん。

幼い頃からおとぎ話が好きで、絵本に描かれた食べ物を食べることを想像していたという矢島さん。本イベントでは、そんな矢島さんが創作した物語の中に入り込み、そこに登場するチョコレート山脈の「山のかけら」(1760円)を楽しむことができる。

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“山脈”には6種類のチョコレート...
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この記事のライター

中村友美
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