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店主の創作物語とともに五感で味わう「山のかけら」

手元に届いた「山のかけら」は、山岳地帯にまつわる物語が書かれたミニブックを読みながら食べるのがおすすめだ。今回筆者が選んだ1つ目の山岳地帯は、「火山~地獄のフュージョンキュイジーヌ~」。パチパチと弾ける火花キャンディや、甘酸っぱいドライチェリー、唐辛子の辛さが絶妙に調和した刺激的な味わいだ。

これは、火山への出向を機にレストランを開くことにした、閻魔様の情熱の一皿を表現しているんだとか。閻魔様が料理好きという設定も、何だか面白いものだ。

山岳地帯の言い伝えが書かれたミニブック

2つ目の「山岳地帯」は「熱帯雨林~神々の密林~」を選んだ。ほろ苦い抹茶と黒胡麻チョコレートに、フルーティーなマンゴーがマッチしたこちらの「山のかけら」は、一つの果実を巡って楽園で起きた、神々と人間の古い諍いの跡を表現しているそうだ。

6種の「山のかけら」(画像提供:『小楽園』)

蛇口をひねれば、夢のホットチョコレート飲み放題

バレンタインイベントはこれだけでは終わらない。店内の壁面には、ひときわ目を引く水栓が登場。「小楽園の蛇口」(680円)(ホットチョコレート飲み放題)を購入すれば、この蛇口から流れ出るホットチョコレートを好きなだけ満喫することができるのだ。

突如現れた「小楽園の蛇口」

ビール樽に取り付けられた蛇口からビールを飲んだことはあるが、そのホットチョコレートバージョンが味わえるとは・・・まさに夢のような体験だ。

ホットチョコレートは趣のある竹のカップ(数量限定)で味わえる

「蛇口のお味変」(330円)をオーダーすると、トッピングも可能になる。エキゾチックな香りのアステカスパイスや、塩気をプラスできる岩塩、香り付けのオレンジリキュールなど、ラインナップもなかなか個性的で面白い。

味変で利用できるアイテムがずらり

仕上げにホイップクリームを絞れば、華やかでミルキーなホットチョコレートの完成だ。なめらかな口当たりと、スパイスをプラスしたことで実現した、奥深い味わいがたまらない。

トッピング後のホットチョコレート

このほかにも店内には個性的なお菓子やグッズが揃うので、手土産に「山菓子」を購入して帰るのもおすすめだ。イベントは当日受付で整理券を配布するほか、事前予約も受付中。幻の桃源郷とチョコレート山脈へトリップする気分を味わいに、ぜひ代々木上原に足を運んでみてほしい。

ガナッシュやスポンジを地層のように重ねた「山菓子」

【Shorakuen’ s The Utopian Hidden Mountains】
[開催期間]2024年1月20日(土)〜2月14日(水)
[住所]東京都渋谷区元代々木町10-9
[営業時間]12時~20時(イベント期間中のみ)
[休日]不定休
[交通]小田急線「代々木上原駅」、「代々木八幡駅」から徒歩6分
https://www.shorakuen.com/

文・写真/中村友美

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中村友美
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