商店街の個性に合わせて購入に出かけるべし!
とんかつを買うならば商店街に限る。商店街をブラブラ歩いていると、どこからともなく漂ってくるのは、香ばしい揚げ油の匂い。そんな鼻腔をくすぐる甘い罠に誘われて、ついつい覗いてしまったお肉屋さん。そこで目を奪われるのは、ガラスケースの中に並ぶ揚げ物たちの輝くような魅惑の黄金色!嗚呼、コロッケもいい、鶏の唐揚げも捨てがたい。
でもやっぱり商店街の揚げ物の王者といえばやっばり“とんかつ”なのだ。だって、そのお店の揚げ物の中では一番高いのに、それでもお手頃価格じゃないですか!「あ、今ちょうど揚げたてよ」そんなこと言われたらますます最高!!それがデパ地下でもない、スーパーの惣菜コーナーでもない、商店街の路面店で買うとんかつの魅力なのだ。そんなこと考えるだけで、すでに口中にヨダレが溜まりだす商店街のとんかつを求め、東京を代表する商店街……通称『東京三大銀座商店街』でとんかつを大調査!
まずは江東区の『砂町銀座商店街』。揚げ物だけに限らず、煮物、焼き物等々、手作りの惣菜を扱う個人商店があちらこちらに点在する約665メートルの惣菜ワンダーロード!とんかつを売っているお店の数は、今回、商品を買わなかった大手チェーン系とんかつ店を含めて6軒。計算すると約111メートルに1軒。これは東京三大銀座商店街でも最強のとんかつ購入可能店密集商店街!
続いての商店街は、全長約1300mという関東一の長さを誇る品川区の『戸越銀座商店街』。戸越銀座商栄会商店街振興組合、戸越銀座商店街振興組合、戸越銀座銀六商店街振興組合という3つの商店組合で構成された、端から端まで歩くだけで(ウインドーショッピングなどしないでだ)、15分はかかるというこの巨大商店街で、とんかつ購入可能店は、休業日などで商品購入できなかった店も含めると全9軒。三大銀座の中でも最もとんかつ購入可能店が多い商店街なのだ。
さてどんじりに控えしは、北区の『十条銀座商店街』と、そこに直結する『富士見銀座商店街』のダブル商店街。実はこの商店街、なぜかとんかつ……いわゆる『豚かつ』が買える店はちょっと少なめ。ところがチキンカツの充実度がとんでもなかった。まさに庶民派チキンカツ商店街。それが十条銀座だった。さぁ~東京三大銀座で、買ってけ、とんかつ&チキンカツ!
撮影/谷内啓樹、取材/カーツさとう
※重さ、厚みは商品によって差があります。数字はすべて取材班が購入したものの値になります。
※2024年3月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。