『米のこじま』 @高円寺 酒の〆に釜炊きのふっくらおにぎり 店内中央で存在感を放つのは、熱を逃がさないようにオーダーした特注羽釜だ。短時間でふっくらと炊き上がったご飯をふわっと軽く握るというおにぎりは、口の中でほろりと崩…
画像ギャラリー日本人の元気の源、おにぎり。たっぷりの具を包んだその包容力のあるおいしさは、どこか懐かしい気持ちになるもの。米、塩、海苔、具、握り方……作り手のこだわりもぎゅっと詰まってる。夜はお酒の〆やお供に、酒肴を減らしても食べたい魅惑の逸品!おいしい幸せ、探してきました。
『ろばた結』 @新宿
全制覇したくなる贅沢な炭火焼きおにぎり
イクラに鰻にシラスだとぉ?何このスペシャル感。焼きおにぎりだけで定番+日替わりの計7種もあるとは居酒屋では初体験。いや専門店でも珍しいかも。
人気の「月見」は卵黄がとろ~んと濃厚。定番「醤油バター」は炭でじゅっとバターを溶かしてくれる演出に大歓声、欲望を煽る芳醇な香りにメロメロ……ニクいよ、もう。
月見焼きおにぎり 580円、いくらの焼きおにぎり 880円、醤油バター焼きおにぎり 530円、しらす焼きおにぎり 580円、うなぎ焼きおにぎり 880円
映え狙いだけじゃないのは食べればわかる。米は特Aランクの北海道産「ななつぼし」、備長炭でこんがり焼けば表面カリカリ中ホコホコ。これ目当てに来るお客さんもいるとか。
看板のろばた焼きも見逃せない。生産者とのご縁を大事にする産地直送の魚や野菜類などその旨さたるや。元気な接客も美味の隠し味です。
[住所]東京都新宿区西新宿1-4-11 宝ビル1階
[電話]03-6279-4360
[営業時間]17時~翌1時(24時LO)、※土・日・祝は16時~
[休日]不定休
[交通]JR山手線ほか新宿駅西口などから徒歩5分
『夜山太郎』 @雑司ヶ谷
手巻き握りで一献が酒好きのツボを押しまくる!
温かい白米の上に具がたっぷり、海苔の端をきゅっとつまんでハイどうぞ。おお、こうきたか!
おにぎり&とん汁の行列店が夜限定で新たな挑戦。いろんな具を食べたいけどおにぎりだといくつも食べられないとの要望に応え、「具は濃いめの味付けだから酒のつまみに合うのでは?」とご覧の「手巻き握り」を考えたとか。
手巻き握り(うなクリ 580円、すじこ×鮭 580円、麻薬たまご 330円)
ご飯の多め・少なめ、具の2種・3種盛りもオールOK。上の具だけちびちびやって酒グビリ、適度な頃合いで全部パクリも楽しいし、もちろん具だけの注文もよし。呑兵衛の心をわかってらっしゃるぅ。
お酒好きの“夜女将”を中心に「その具の組み合わせいいね」なんて客同士の和やかな感じもいい。日本酒は限定物も日々お目見えするから通いたくなる!
『米のこじま』 @高円寺
酒の〆に釜炊きのふっくらおにぎり
店内中央で存在感を放つのは、熱を逃がさないようにオーダーした特注羽釜だ。短時間でふっくらと炊き上がったご飯をふわっと軽く握るというおにぎりは、口の中でほろりと崩れる。米の粒感や味わいに浸っているうちに、1合はありそうな特大サイズをあっという間に完食してしまった。
「毎日店内で精米しています。鮮度がいいとご飯の味が全然違うんです」とは、店長の生明和敏さん。
おにぎり(すじこ 550円、漬け卵黄 550円)
夜は系列店のある高知や八戸などから届く旬の魚も自慢だ。食べ応えのある肉料理のほか、少しずつ頼める酒のアテも豊富で、蕎麦前ならぬ“おにぎり前”のような感覚で楽しめそう。
おかずにご飯やみそ汁のセットを付けて定食にもできるので、食事使いができるのもありがたい。
[住所]東京都杉並区高円寺南3-70-2 高円寺マシタ
[電話]03-3336-7771
[営業時間]11時~14時LO、17時~23時LO
[休日]無休
[交通]JR中央線ほか高円寺駅南口から徒歩2分
『呑家(旧アオギリ)』 @学芸大学
人気酒場の焼きおにぎりは酒が進んで仕方ない
壁一面に並んだ短冊メニューに大興奮。九州から毎日届く朝獲れの新鮮な魚介やオーダー後に焼いてくれるホカホカのダシ巻き玉子など和洋中と何でもごされ。「なるべく安くて旨いつまみを。たくさんの選択肢から好きに選んで楽しんで!」という店の想いがビシバシ伝わってくるようだ。
同じ食材でも調理のアレンジを変えてバラエティに富んだ味と品数を提供するよう心掛けているとか。
ウニ焼きおにぎり 1個352円
さーて、品書きをぐるりと見渡せばありましたよ、ひと味違う「ウニ焼きおにぎり」が。カツオ節&醤油味の混ぜご飯の三角に燦然と輝くウニペーストが何とも眩しい。焦げ目の香ばしさと磯の香りのシンプルな組み合わせは〆もいいけど酒の肴にもなる訳で。つまり……日本酒お替わり!
[住所]東京都目黒区鷹番2-20-19 そしある学芸大学1階
[電話]03-6452-3500
[営業時間]18時半~翌1時半
[休日]無休(年末年始は休み)
[交通]東急東横線学芸大学駅東口から徒歩2分
撮影/鵜澤昭彦(ろばた結)、西崎進也(夜山太郎)、浅沼ノア(米のこじま、呑家)、取材/肥田木奈々(ろばた結、夜山太郎、呑家)、井島加恵(米のこじま)
※2024年4月号発売時点の情報です。
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