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昼飲み、センベロなどの店が集まり、呑兵衛天国だった京成立石。しかし駅周辺の再開発により名物店などが閉店、移転を余儀なくされた。立石に続く天国はどこだ!?そこで今回は、京成線沿線・曳舟駅の安くて旨くて人情も濃い、通いたくなるいい店を集めてみました!京成曳舟駅からぶらり。西にある東武線の曳舟駅、南のスカイツリーのある押上駅の一帯を巡れば、軒を連ねる下町の素朴な町並みにほっとします。老舗と新店が混在するこのエリアを歩いて居心地のいい店を見つけました。

『旬菜 旬魚 もんじゃ焼き居酒屋 七々』

スナックも併設!? 居心地が抜群の家庭的な居酒屋

一軒家の玄関に居酒屋とスナックのふたつの看板が。迷っていたら奥にもうひとつの入り口を発見し、恐る恐る扉を開けるとどっと大歓声。お客とママが相撲中継に大盛り上がりだ。さらに「ばあ~ば!」と孫らしきスタッフがママを呼ぶ声も。

親戚の家に遊びに来たような錯覚に陥るも、注文した「ほろ酔いセット」のつまみがアジにタコと豪華かつ、盛りがよすぎて驚く

ほろ酔いセット(おつまみ2品・飲み物2杯)19時まで(日は除く)

『旬菜 旬魚 もんじゃ焼き居酒屋 七々』ほろ酔いセット(おつまみ2品・飲み物2杯)19時まで(日は除く) ※この日のつまみは、アジの南蛮漬け、タコ刺し お得な「ほろ酔いセット」は19時までに入店を

店の名物、鯨の刺身も臭みがなくジューシーで新鮮そのもの。「給食で食べた年配の人には懐かしく、若い人には珍しいでしょ。今は季節感が薄れているけれど、旬を大事に母やお姑さんに教わった家庭の味を伝えたい」とママ。

心にも財布にもやさしい下町のお母さん料理を召し上がれ。

『旬菜 旬魚 もんじゃ焼き居酒屋 七々』カウンターに今日のおすすめ料理が大皿で並ぶ

[住所]東京都墨田区東向島2-15-11
[電話]03-3610-0882
[営業時間]17〜24時(23時LO)
[休日]ほぼ無休(月1回不定休あり)
[交通]東武スカイツリーライン曳舟駅西口から徒歩2分

『とよ多』

料亭仕込みの味を和食店価格で。曳舟随一の名店

料亭のような立派な門構えだけど看板がない。「お高い店なら回れ右」と心に決め覗いてみれば、地元の人が普段着でくつろぐ和食店。

メニューは足立市場で仕入れた魚料理が中心だ。手作りにこだわり自家製さつまあげは注文ごとにボウルで練って揚げたてを出してくれる。フワフワなすり身にエビとホタテのエキスが口の中に広がり、ほっぺたが落ちそう。

美しい刺身盛り合わせの中央には蒸しアワビ!? お値段は居酒屋並みだが、味はどれもザ・料亭!

肉どうふ(スキヤキ風) 800円、自家製海老ホタテ入りさつまあげ 800円、真鱈から揚げ(野菜あんかけ) 900円

『とよた』(手前から順に)肉どうふ(スキヤキ風) 800円、自家製海老ホタテ入りさつまあげ 800円、真鱈から揚げ(野菜あんかけ) 900円 丁寧な仕事ぶりが伝わる温かい料理の数々。あんかけは季節で魚が変わる

聞けば店主のご実家は向島の料亭だったそう。「銀座などで修業して27歳で独立、今年は開店40周年なんですよ」。取材は実は初。特別に受けて下さりガッツポーズだけど、本音は秘密にしたい名店です。

『とよた』「夫婦ふたりの小さな店だし、看板は古くなって」出していないそう

[住所]東京都墨田区東向島2-14-4
[電話]03-3619-8192
[営業時間]17〜23時
[休日]日・祝
[交通]東武スカイツリーライン曳舟駅西口から徒歩1分

撮影/浅沼ノア、取材/白石あづさ

2024年4月号

※2024年4月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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