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お孫さま方の成長をやさしく見守る美智子さま

平成19年10月のお誕生日に際し、美智子さまはこのようなお言葉を寄せられた。その年の9月に悠仁さまが満1歳を迎えられ、翌春には愛子さまが学習院初等科にご入学されるときのことである。

「祖母として幼い者に接する喜びには、親として味わったものとも違う特別のものがあること、また、これは親としても経験したことですが、今、また祖母という新しい立場から、幼い者同士が遊んだり世話しあったりする姿を見つめる喜びにも、格別なものがあるということは申せると思います。……悠仁に対しても、二人の姉たちが、丁度小さなおかあさんのように気遣いつつ、しかも十分に手加減を知った無造作さで、抱いたり着替えさせたりしている姿や、小さな愛子が、自分より更に小さい悠仁の傍でそっと手にさわっていたりする姿を、ほんとうに好もしく可愛く思います」

北の丸公園のツツジ

お孫さまたちの感性や一生懸命さを、愛おしく大切に思われておられるご様子がうかがえる。日々は足早に過ぎていき、そんなお小さかった愛子さまも大学をご卒業、ご就職された。おでましの機会もますます増えている。悠仁さまはスラリと背の高い高校生におなりになった。美智子さまはすくすくとご成長されたお孫さま方の羽ばたく姿を、目を細めてご覧になっていることだろう。(連載「天皇家の食卓」第17回)

インスタグラムの宮内庁公式アカウント

文・写真/高木香織

参考文献/『天皇・皇后両陛下ご成婚60周年記念 宮中 季節のお料理』(宮内庁監修、扶桑社)、『皇后さまと子どもたち』(宮内庁侍従職監修、毎日新聞社)

高木香織
たかぎ・かおり。出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』、カレンダー『永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へー』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。

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