■250万円以上:スバルクロストレック2.0ツーリング・4WD(288万2000円)
クロストレックはインプレッサをベースに開発されたSUVで、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は200mmを確保して、悪路のデコボコも乗り越えやすい。それなのに全高は1600mmを下まわり、低重心になって高速道路や峠道での走行安定性も優れている。
内装も上質で、前後席ともに頭上と足元の空間に余裕がある。4名で乗車して、長距離を快適に移動できる。
エンジンは水平対向4気筒の2Lを搭載して、マイルドハイブリッドのe-BOXERも備わるから、燃費性能、動力性能ともに満足できる。
買い得グレードは、安全面を含めて実用装備を充実させたツーリングの4WDだ。4WDの価格は2WDに比べて22万円高いが、ヘッドランプウォッシャーや悪路走破力を高めるXモードも搭載され、4WDシステムの正味価格は約16万円に収まる。4WDは舗装路での走行安定性を高める効果も期待され、選ぶ価値が高い。
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/スズキ、スバル、トヨタ、ホンダ